年末年始の歳時記 3 年越し
- 公開日
- 2012/12/31
- 更新日
- 2012/12/31
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おおみそかの日の夕食は年越しの食事です。この日初めて口にする新米,大根のみそ汁,里いも・ごぼう・大根・にんじんの煮(に)っころがし,いわしでした。ごはんは,来る年も「まめ(元気)にすごせるように」と願い,豆がらを燃やして,たきました。また,1月6日や1月14日,節分の「年越しの日」も同じ食事でした。
おおみそかの日,年間使った道具を川や溝(みぞ)できれいにあらいしました。その後,土間(どま)にわらを12束(そく)しいた上やむしろの上に組んで並べました。夕方には切り餅(もち)をそなえ,お灯明(とうみょう)をあげました。また,正月3日の門松おさめにもお灯明をあげました。丸いおかがみ餅(もち)でなく,切り餅をつかった理由には,道具がよく切れるようにという願いがこめられていました。お灯明(とうみょう)の台座には,輪切りにしたダイコンを使いました。