学校日記

<校長室> 自分の在り方

公開日
2021/02/10
更新日
2021/02/10

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

飛行機の座席には、主に3つの「クラス」という区分があります。
機内の大部分の座席を占め、普通席に当たる「エコノミークラス」。
エコノミークラスより上のサービスが受けられ、
平均して数十席ある「ビジネスクラス」。
最上級のクラスで、平均して数席程度しかない「ファーストクラス」。

航空会社に勤める方に、以前聞いた話ですが、
飛行機で毛布を借りても、その毛布をきちんと畳(たた)んでいく人と、
そのまま「ぐしゃっ」と置いていく人がいるそうです。
「ファーストクラス」の座席に行くと、
だいたいの人がきちんと畳んで毛布を座席に置いているそうです。
「ビジネスクラス」ですと、結構「くしゃくしゃ」にしているそうです。

自分の目で確かめたわけではないので、いい加減なことは言えませんが、
この話を聞いた時、私が思ったのは、
やっぱり「自分の在り方」がきちんとしている人は、
「それなりのポジションにだんだんと導かれていくのだろう」
ということでした。
言いかえれば、「人としてやるべきこと」をきちんとやれる人は、
必ず「成功する」ということです。

新幹線でも、座席を倒しっぱなしとか、
ペットボトルなどを置く机を出しっぱなしにして出ていく人がいます。
「終点だからいいじゃない」という人もいますが、
そういう話ではないのですね。
「自分の在り方」「生きる姿勢」の問題なのです。

顔つきや姿勢は、自分の内面の中でも一番外側にあるものですから
隠しようがありません。全身から伝わってきます。

これらの行動は、自分が決めることです。
そして、今日からでも変わることができるのです。


私は、よく名古屋などに「研修」に出かけますが、
会場でたまたま隣になった人と
言葉を交わさないで帰ることもできます。
でも、目を合わせてにっこり笑って、
「お疲れ様でした!」と言って帰ることもできます。

「やらなきゃいけないこと」ではありません。
でも、「自分の在り方」「生きる姿勢」を今日から変えるのであれば、
そういう「小さなところ」から変えていけばいいのではないでしょうか。