学校日記

<校長室の窓> 箸よく盥水を回す

公開日
2021/02/04
更新日
2021/02/04

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

「箸よく盥水を回す」(はしよくばんすいをまわす)
という言葉があります。
「箸よく盤水を回す」とも書きます。

例えば、盥(たらい)や桶(おけ)いっぱいに水を汲(く)みます。
その盥の水の中心を、
小さく小さく円を描くように箸(はし)一本で回してみます。
しかし、
最初のうちは箸しか回りません。
ところが、その箸をあきらめずに回し続けていくと、
少しずつ周囲の水が回るようになります。
さらにあきらめずに回し続けていると、
最後は大きな渦となり、
最後には盥全体の水が回り始めます。

回し続ければ、たった1本の箸でも盥いっぱいの水を回せるのです。
小さなことでも、あきらめずに徹底してやり続ければ、
大きな力となっていくということです。

本校の「ある部活」の実際のお話です。
今の2年生がキャプテンになった時のことです。
それまで、その部活の部員は「大きな声」を出していませんでしたが、
ただ一人、2年生のキャプテンが、毎日「大きな声」を出していました。
すると、声を出す部員が一人、また一人と増えていき、
今では、全員が大きな声を出すようになりました。
私は、その部活を3年間見てきましたが、
「今のチーム」が、これまでで最もチームの「雰囲気」が良く、
この3年間で「最強のチーム」に成長していると思っています。

箸のように細く小さなものでも、
回し続けることが重要です。

どんな小さなことでも、
やり続ける、やり通すことで、
周りが「変わっていく」こと
そして「大きな力」となっていくこと
を忘れないでください。