学校日記

カズオ・イシグロ氏からのメッセージ

公開日
2020/08/10
更新日
2020/08/16

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

8月9日の「長崎原爆の日」の平和記念式典に合わせ、
長崎市出身で名誉市民のノーベル文学賞作家カズオ・イシグロ氏が、
メッセージを寄せました。
イシグロ氏は、母が被ばくしたことにも触れ、
「人間の命こそが至上の価値を持つ」と訴えました。

以下はその日本語訳です。(長崎市HPより)

今日は恐ろしい出来事の記念日です。
しかし、あの日長崎の人々を襲った苦しみが
75年間繰り返されなかったという節目の日でもあります。
私の母は被爆当時、市内にいた10代の若者でしたが、
その後、長く平穏な人生を送ることができました。
そう考えますと、この記念日は恐怖と悲しみだけでなく、
苦難からの克服と希望を想起させる日なのです。
私たちの文明社会がいかに脆弱な状態にあるかを忘れてはなりません。
そして、現在の困難な時代にあっても、
これまで安全に過ごすことができたのは
国際協力と国際理解のおかげであり、
その重要性を忘れてはなりません。
私たちは大きな危険にさらされ続けていること、
そして人間の命こそが至上の価値を持つものであることを
心に留めましょう。
(この日本語文書は参考のための仮翻訳で、正文は英文です。)


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(写真出典 ウィキペディア)