<校長室の窓> 繭(まゆ)
- 公開日
- 2020/04/17
- 更新日
- 2020/07/23
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
「青虫の成長」という話があります。
青虫が1センチから2センチになりました。
でも、これを「成長」とは言いません。
青虫の成長とは、青虫が姿を変えて、「さなぎ」になることです。
さらに「さなぎ」から姿を変えて、「蝶」などの成虫になること、
これが本当の「成長」だというお話です。
日本中に「緊急事態宣言」が発令されました。
今は、日本中が「さなぎ」の時期に入ったのです。
繭(まゆ)の中にこもり、
成虫への変化を遂げる蚕(かいこ)のように…。
蚕は2昼夜かけて繭をつくり、
そのなかで5日間かけて「さなぎ」となり、
そこからさらに、15日ほどかけて成虫に成長します。
私たちも、これから5月6日まで、
繭の中にこもり、成長し続けましょう。
蚕がつくる繭、細い細い糸を口から吐き、
等間隔、同じ方向に編み続ける、
この細い糸は、同じ太さの鉄よりも強度があるそうです。
この繭は、つむぎ、撚(よ)り合わせることで「生糸」となります。
生糸は織られて「絹」となり、人々の役に立つものになります。
私たちも繭を作りませんか。
この自宅にいる時間を活用して、
誰かの役に立てる小さな取組に挑戦しましょう!
一人一人がつくる繭は、ほんの少しの量かもしれません。
それでも、多くの繭が寄り集まることで、
美しく大きな「絹の布」が編まれていく。
そう考えると、「繭にこもるのも悪いものではない」
と思えてくるのですが、いかがでしょうか。
5月6日まで、家にこもって、力を蓄えましょう!
5月6日まで、家にこもって、誰かの役に立つ取組をしましょう!
南中生の皆さんなら、できるはずです!