スマホの利用が影響か
- 公開日
- 2020/03/28
- 更新日
- 2020/03/28
校長室の窓(〜2020年度)
保護者の皆様へ
東京都内の小中学生約1,400人を対象にした調査で、
小学生の77%、中学生の95%が「近視」だったとの研究結果を、
慶応大学の研究チームが米医学誌電子版に発表しました。
強度の近視は、失明につながる恐れもあり、専門家は、
子どもの近視に歯止めをかける対策が必要だと指摘しています。
調査は、坪田一男教授(眼科学)が実施しました。
専門の機材で目に光を当てて、
左右それぞれの目の焦点が合う距離や眼球の変形などを
「精密」に調べました。
国際的な研究動向を踏まえ、
「焦点が合う距離が2m以内の人を近視」としたそうです。
その結果、中1が94.6%、中2が95.5%、中3が94.2%で、
焦点が合う距離が17cmに満たない強度の近視の人は、
中学生の11%でした。
近年の研究では、屋外で過ごせば、
近視の進行を抑えることがわかっています。
(今は、新型コロナウイルス感染症感染防止のため、
マスク着用の上、自宅付近の「散歩」程度が賢明です)
近視の増加は、スマートフォンの利用などが影響しているとみられます。
近視の人は眼球が変形しており、
強度の場合は眼球奥の視神経や網膜が傷つきやすく、
失明のリスクも懸念されます。
不二門(ふじかど)尚・大阪大名誉教授(眼科学)は、
「物を見るときは30cm以上離して、
30分ごとに目を休めることを心がけててほしい」と話しています。
(読売新聞参照)
スマホは、とても便利ですが、「使い過ぎ」が問題です。
本校では、「SNSは1日1時間以内!」と指導をしています。
「本当に必要な時」だけスマホを利用する習慣がつくといいですね。
ご家庭でも、話題にしていただけたら、幸いです。