学校日記

<校長室の窓> 三方よし

公開日
2020/01/20
更新日
2020/01/20

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

先日、「時事通信」の報道で、「伊藤忠商事」という大手商社が、
同社の企業理念を、来年度から、
近江商人の経営哲学「三方よし」に改めると発表しました。
創業者の初代伊藤忠兵衛が「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」
「三方よし」の起源となる言葉を最初に提唱したことに
ちなんだそうです。 

私は、「この会社は激動の時代でも生き残れる会社だな」と思いました。

私が尊敬している稲盛和夫氏の言葉に、
こんな言葉があります。

よい仕事をしていくためには、
自分だけのことを考えて判断するのではなく、
周りの人のことを考え、
思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断すべきです。
「利他の心」とは、自分も生き、相手も生かす。
つまり、地球にある生きとし生けるものすべてのものが
一緒に生きていけるようにすることです。


また、同じく私が尊敬している上甲晃氏の言葉に、
こんな言葉があります。

仕事は目的ではなく手段である。
働く目的は、仕事を通じて人に喜ばれ、人の役に立つことである。
そのことをしっかりと踏まえておけば、
迷わずに「一本道」を歩くことができる。


お二方の言葉は、「三方よし」の考え方と共通していると思います。
参考までに、近江商人の「心構え」をいくつか紹介しますね!

■商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
■店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何(いかん)
■売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
■資金の少なさを憂うるなかれ。信用の足らざるを憂うべし
■無理に売るな、客の好むものを売るな、客の為になるものを売れ
■良き品を売ることは善なり、良き品を広告して売ることは更に善なり
■紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。
 つけてあげられるものの無い時は、笑顔を景品にせよ

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