学校日記

<校長室の窓> モハメド・アリ氏から学ぶ

公開日
2019/11/12
更新日
2019/11/12

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

先日、プロボクシングの井上尚弥選手の壮絶な試合を、
スポーツニュースで見ました。
井上選手があんなに苦戦した相手選手もすごいなと思いました。

さて、プロボクシングといえば、忘れていけないのは、
元ヘビー級王者のモハマド・アリ選手です。
3年前に74歳で亡くなりました。

モハマド・アリ(ムハマド・アリ)選手の
その華麗なフットワークと鋭いパンチは、
「チョウのように舞い、ハチのように刺す」と言われました。
まさに、史上最高のボクサーでした。

彼は、ベトナム戦争への反対を理由に徴兵を拒否しました。
その時、彼が言った
「罪のないベトナムの人々を殺す戦争に僕が行く理由がない!」
という言葉は、とても有名です。
(この裁判で、彼は無罪を勝ち取っています)

この結果、彼は、世界チャンチャンピオンのタイトルを剥奪されました。
その後、3年以上のブランクを余儀なくされましたが、
1974年、当時「怪物」と呼ばれていた世界王者フォアマン選手と、
アフリカのキンシャサという都市でタイトルマッチを行いました。
世界中の誰もが、フォアマン選手の勝利を予想していました。

アリ選手は、この試合で、
ロープにもたれながらフォアマン選手のパンチを腕でブロックし、
相手の打ち疲れを待つ「ロープ・ア・ドープ」という戦術を使い、
第8ラウンドの終了間際に、
ワンツーの速攻で、フォアマン選手をマットに沈め、
KO勝利を収めました。
これを、人々は「キンシャサの奇跡」を呼び、彼の勝利を称えました。
ボクシング史上に残る名勝負を言われています。

引退後、彼は、黒人の権利の保護や米軍兵士の慰問など
の社会活動を続け、2005年には、
アメリカ政府が市民に与える最も栄誉ある勲章である
「大統領自由勲章」を受賞しました。

ここで、彼の名言を3つ、紹介します。

リスクを冒(おか)す勇気のない者は、
人生で、何もない遂げられない。

人間が困難に立ち向かう時、
恐怖を抱くのは
信頼が欠如しているからだ。
私は私を信じる。

人間として大きくなればなるほど、
それをあえて他人に証明する
必要は無くなる。


※モハメド・アリ氏の詳細は、ココをクリックしてください。
※モハメド・アリ氏の雄姿は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)