<校長室の窓> 小さな勇気こそ
- 公開日
- 2019/06/06
- 更新日
- 2019/06/06
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の1年生の皆さんへ
今日も、私が心から尊敬する東井義雄先生の詩を紹介します。
昨年度も紹介しましたので、2・3年生は読んだことがあると思います。
1年生の皆さん、読んでくださいね!
小さな勇気こそ 東井義雄
人生の大嵐がやってきたとき
それがへっちゃらでのりこえられるような
大きい勇気もほしいにはほしいが
わたしは
小さな勇気こそ ほしい
わたしのたいせつな仕事をあと廻(まわ)しにさせ
忘れさせようとする小さな悪魔が
テレビのスリルドラマや漫画に化けて
わたしを誘惑するとき
すぐそれがやっつけられるくらいの
小さな勇気でいいから
わたしはそれがほしい
もう5分くらいねていたっていいじゃないか
けさは寒いんだよと
あたたかい寝床の中にひそみこんで
わたしにささやきかける小さな悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの
小さな勇気こそほしい
明日があるじゃないか
明日やればいいではないか
今夜はもう寝ろよと
机の下からささやきかける小さい悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそほしい
紙くずがおちているのを見つけたときは
気がつかなかったというふりをして
さっさといっちまえよ
かぜひきの鼻紙かもしれないよ
不潔じゃないかと呼びかける悪魔を
すぐやっつけてしまえるくらいの
小さい勇気こそ 私は ほしい
どんな苦難ものりきれる
大きな勇気もほしいにはほしいが
毎日 小出しにして使える
小さな勇気でいいから
それが わたしは
たくさん ほしい
それに そういう小さな勇気を軽べつしていては
いざというときの大きい勇気も
つかめないのではないだろうか
東井義雄先生の言葉の本校HPへの掲載は、
東井義雄記念館から許可をいただいています。
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