<校長室の窓> 小出義雄氏から学ぶ
- 公開日
- 2019/05/07
- 更新日
- 2019/05/07
校長室の窓(〜2020年度)
保護者の皆様へ
陸上の女子長距離の名指導者で、
五輪メダリストの高橋尚子さんらを育てた小出義雄氏が、
4月24日に亡くなりました。80歳でした。
小出監督は、「選手を褒めて伸ばす指導」と
明るく豪快なキャラクターで知られ、
高橋尚子選手との二人三脚は、注目を浴びました。
特に、「褒めて伸ばす」は、彼がモットーとしていた指導法で、
ひげを蓄えた風貌からの豪快な笑顔で、選手を励まし、長所を伸ばし、
走ることの楽しさを持ち続けることができるように努めたそうです。
高橋尚子さん(シドニー五輪金メダル)は、小出監督の訃報を聞き、
弱い自分を根気よく指導してくださって、
自信をつけてくださって、
監督の大切な時間を費やしてくださって、
オリンピックでメダルを獲らせてくださって、
ありがとうございます、と何度言っても伝えきれないほど
感謝の気持ちでいっぱいです。
と述べています。
高橋尚子さんによると、
小出監督は、彼女の腕の振りなどの「悪癖」にはあえて手を加えず、
「良いところを伸ばすこと」に心血を注いでくれたとのことです。
有森裕子さん(バスセロナ五輪銀メダル・アトランタ五輪銅メダル)は、
いつでもきちんと向き合ってくれた。
アトランタ五輪の直前の合宿で、フラフラになって練習を終えた時、
「すごい!できたな!」とまじまじと見つめられ、褒められた。
あの表情が忘れられない。
と、小出監督との思い出を語っています。
「褒めて伸ばす」
「自信をつけさせる」
「自分の時間を費やす(寄り添う)」
「良いところを伸ばす」
「きちんと向き合う」
小出監督の指導法は、
教師としての心構えや、家庭での子育てにも、
たいへん参考になる指導法だと思います。
「ほめてあげれば、そこがのびる」のです。
釈迦に説法をお許しください。
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(写真出典 Yahoo!画像)