学校日記

<校長室の窓> 岩瀬仁紀投手から学ぶ

公開日
2018/12/21
更新日
2018/12/22

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

プロ野球・中日ドラゴンズの岩瀬仁紀投手が、今年引退しました。
プロ20年目の今年、1000試合登板を達成し、
407セーブをあげた大投手です。

1970・80年代に活躍した米大リーグ抑え投手の草分け的存在の
ローリー・フィンガーズが、こんなことを語っています。
「救援投手にとっていやなことは、失敗すれば、
 先発投手の勝利を台無しにしてしまうことだ。」

コールマン髭の強気な投球が懐かしいアスレチックスの大投手も、
そんなことを気にしていたのです。

打たれて、自分に負けがつくだけなら我慢できる。
しかし、自分のせいで、がっかりす同僚ががいるのは耐え難い。
自分の失敗で他人の人生を狂わせることだってあるかもしれない。
救援投手は、そうした重圧の中で、マウンドに立っているのです。

そんな過酷な役割を担いながら、
岩瀬投手は、1000登板を達成しました。
1年に50試合、それを20年間続けて、
やっと、この数字に届くのです。
おそらく、この記録を塗り替える人は、
もう出ないのではないかと思います。

連投できる体力、動じぬ心。
この二つが同時になければ、1000試合は生まれません。

「毎日、投げるのが怖かった…。」

インタビューで、岩瀬投手は、こう語っていました。
長年、恐怖を抑え込んできたのです。

中日の元監督の谷繁元信氏は、岩瀬投手のことをこう語っています。
「岩瀬は、プロとしての日常に、一切妥協しなかった。
 人間はどこかで楽をしたいと思っていまう。
 岩瀬は、勝つために自分に対する厳しさを常に持ち続けた男だ。」


私は、ジャイアンツファンですが、
中日の岩瀬投手は、心から尊敬しています。

※岩瀬投手の詳細は、ココをクリックしてください。

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