成長
- 公開日
- 2012/03/01
- 更新日
- 2012/03/01
校長メッセージ
温かい日が続きます。昨日の桜の芽を撮ってみました。大きくなっている?いや、ちょっとズームを寄り過ぎただけですね。毎日、撮っているとその変化がわかりにくいかもしれませんね。同じことが、皆さんの成長にも当てはまるかもしれません。
今日は近くの高校の卒業式に出席してきました。毎年同様に感じるのですが、本当に立派な卒業式でした。立派ということを具体的に表現するなら、その仕草です。起立、着席、返事、座っている姿勢、歩く姿のどれをとっても、成人の雰囲気が漂う儀式になっていました。
子どもから大人へ成長するということは、どんな変化がみられることなのでしょうか。この桜の芽が1日分の成長しても、そんなに大きな違いはありません。でもその内部ではきっと、水分を吸い上げ、細胞分裂が行われ、少しずつ成長しているのでしょう。その間今日のように温かい日もあれば、まだ寒い日もあるのでしょう。三寒四温の繰り返しの中で、それでも確実に成長をしていくのです。
中学生の時期は、成長の個人差がとても大きいと思います。でも、そんな差がある中でも、一人一人の中では確実に成長が進んでいます。身体的な成長と同様に、心の成長にも個人差があります。身体的成長、つまり見かけの成長以上に、心の成長はもっと複雑かもしれません。自分が思うように物事が進まなかったり、友達に嫌なこと言ってしまったりといろいろな経験を積み重ねて初めて分かることもあります。そんな時に考えるのは、相手が自分だったら、自分がそんなことを言われたら、どう思う、という考えを持つことではないでしょうか。そして、ごめんなさい、が心の底から言えることが大切なのです。もちろん、100%他人立場に置き換えることは不可能にしても、その苦しみや悲しみに共感できる気持ちをもてることが、子どもから大人になっていくということなのではないのでしょうか。自分の行為を振り返り、時には反省をしたり、これで良いと満足したり、そんな経験を積み重ねていくことが必要なのでしょう。