学校日記

6月集会

公開日
2018/06/25
更新日
2018/06/25

校長メッセージ

6月集会  H30.6.25

6月最終週となりました。「整える1学期」も残り1か月。全体としては順調ですね。今日の体育館への入場の仕方にもそれが表れていました。高中生の皆さん、それぞれ一人一人ではいかがでしょうか。

さて、今日は高中生の皆さんと、「大きな目標とその実現」について共有しましょう。そのために、今、ロシアで行われているサッカーのワールドカップをもとに考えてみましょう。深夜に行われた日本対セネガル戦を観戦した人もいるかもしれませんね。
このスライドは先週たくさんマスコミなどで取り上げられたので、サッカーに興味がある人もそうでない人もよく知っていますね。先日のコロンビア戦で決勝ゴールを決めた大迫勇也選手です。勝利後のインタビューでは、「W杯で得点を取ることは子供のころからの夢だった」と答えていました。
大きな目標である子供からの夢をW杯という世界最高峰の舞台で実現させ、日本を勝利に導く偉業を成し遂げ、日本中を盛り上げました。素晴らしい才能を持ちつつも、きっと自分の夢の実現のためには、計り知れない努力を積み重ねてきたのではないかと想像するのは、高中生の皆さんなら難しくないですよね。ただし、大迫選手は、ただその大きな目標に向かってがむしゃらに頑張ってきただけでしょうか。

大迫選手の夢はW杯でのゴールでしたが、大きな目標である夢や希望は、人それぞれです。スポーツに関する人もいれば、学問や芸術、人とのつながりなど様々です。また、その人にとっての年齢や状況によっても様々ですね。

このような大きな目標の実現には、いろいろ方法や考え方があると思いますが、この2つのことは共通するのではないでしょうか。
★目標への道を知る
★小さな目標と行動を積み重ねる
昨年度、3学期の始業式でもお話ししたので、2・3年生の皆さんには覚えているかもしれませんね。2・3年生の人は、あらためて今年の1月の自分と今の自分と比較して受け止めてみてください。また、1年生の人は大きな希望を抱いて入学してきたころの自分と比べてみましょう。

目標や中身は違っても方法は同じということです。まずは、今、現在の自分から、その目標への道をしっかり知ることです。例えば、大迫選手は、夢の実現のためにプロになり、さらに海外のチームでプレーし、自分を高めることが必要だと考え、実行に移しました。

スポーツだけでなく、例えば、医学について研究したいのであれば、そのために必要な資格は何か、学び、身に付けなければならないことは何か、そして、そのためにはどのような進路で何年くらい学んだり経験を重ねたりすることが必要なのか、などを知ることは大切です。そうすれば、目標への見通しが持て、努力を積み重ねることができます。
夢や希望、大きな目標はきっと強い興味があること、大好きなことですよね。その大好きなことを実現するための見通しが持てれば、あきらめずにねばり強く努力を重ねることが可能になります。まずは、どのように進むとよいのか、その道、見通しを持つことです。

そして、いずれの目標であっても、見通しを持つことの次は、小さな目標を持ち、小刻みに達成していくことです。
半歩先くらいの、少し頑張れば実現できる位の目標を持ち、努力、行動を積み重ねる。その努力、行動の小さな積み重ねこそが、大きな目標に続く道をたしかにつなぐものとなります。まさに、ねばり強くあきらめないという姿勢と行動です。そして、その基礎となる地力となるのが、当たり前のことを当たり前のように大事にする=凡事徹底ですね。
ただし、上手くいかないこともあります。いや、むしろ困難なことの方が多いかもしれません。そんなときに頼りになるのがまわりの人たちです。互いを認め合い、支え合い、高め合う関係で大きな目標に向かっていきたいですね。今の高中生のみなさんなら、きっと夢の実現に向けて高め合っていけますね。

残り1か月の「整える1学期」で、さらに学び方を整え、互いに認め合い、支え合い、そして高め合う高中生の皆さんの姿勢と行動を期待します。

一つ付け足です。今日からとても暑くなることが予想されています。しっかり食べる、水分を摂る、休息をとり眠る、で熱中症に注意して元気に過ごしてください。よろしくお願いいたします。

以上でお話しを終わります。