カブトムシ
- 公開日
- 2005/12/09
- 更新日
- 2005/12/09
校長先生の部屋
今年、学校の敷地の中で偶然カブトムシの幼虫をたくさん見つけることが出来ました。
3年生が昆虫の様子を観察しているということもあり、2つの水槽の中に幼虫を入れ、昇降口に置き、興味のある子どもたちに観察してもらいました。
交尾したカブトムシのメスは夏の終わりまでに直径2〜3mmの白い卵を30〜50個くらい土の中に産みます。卵からは8mmぐらいの1齢幼虫がかえり、土の中の落ち葉などを食べてどんどん大きくなります。1回目の脱皮をして2齢幼虫になり、2回目の脱皮をして3齢幼虫(終齢幼虫)になります。3齢幼虫は7〜10cmもの大きさになり、1齢幼虫の1000倍もの大きさになります。幼虫の大きさで成虫の大きさがだいたい決まってしまいます。3齢幼虫(終齢幼虫)になって十分成長したあと、土の中に部屋をつくって3回目の脱皮をしてサナギになります。
最初サナギは茶色いロウのような色をしています。幼虫の段階では、オス・メスがわかりにくいですが、サナギになるとオスには立派なツノがありますから簡単に見分けることが出来ます。サナギはおよそ20日ぐらいで最後の脱皮をして成虫になります。初め茶色い色のサナギは、脱皮が近づくと成虫の色がすけて見えるようになるので、見た目が黒くなります。
成虫になったカブトムシは完全に身体が硬くなるまで数日土の中で過ごし地上へと出てきます。今回はうまく飼えたようで、全部で26匹のカブトムシがかえりました。
自然に帰してあげることも考えましたが、生きた教材として飼いたい子どもたちに飼ってもらうことにしました。終業式の日にクラスに2匹ずつ配りました。最後まできちんと面倒を見て、大切に飼っていてくれるものと思います。
西藤山台小のあたりにはまだまだ自然が残っています。家庭でゲームではなく、外に飛び出して自然に親しんで欲しいものです。
(朝会訓話より)