学校日記

植物と蝶

公開日
2005/12/09
更新日
2005/12/09

校長先生の部屋

 学校で珍しい植物を見つけましたので紹介します。(観察池の西側)
 それはスズカカンアオイです。この仲間の植物のフタバアオイは、「この紋所が目に入らぬか」でおなじみの水戸黄門の印籠に描かれたミツバアオイの家紋のモデルになっている植物です。スズカカンアオイは、葉の形がミツバアオイの家紋によく似て,ハート型をしています。
 このスズカカンアオイを,実はある蝶の幼虫が食べて育ちます。モンシロチョウはキャベツの仲間の葉だけを幼虫が食べます。アゲハチョウはミカンの仲間の葉だけを幼虫が食べます。このスズカカンアオイの葉もある蝶の幼虫が食べています。それはこの時期になると必ず新聞やテレビで話題になる「春の女神」と言われているギフチョウです。アゲハチョウより少し小さくて黄色がもっと鮮やかで、赤、ダイダイ色、青色の点が後ろ羽根の縁にあるとてもきれいな蝶です。
 ギフチョウは一年で丁度この時期(4月に初めから5月の初めまで)だけに現れます。このあたりでは「少年自然の家」周辺で見ることができます。花の周りや日だまりを、ふわふわと飛んでいる黄色っぽい蝶がギフチョウです。連休もあります、是非自分の目で見て欲しいと思います。スズカカンアオイは観察池の西側に3株あります。これも是非見てください。

(朝会訓話より)