奈良の春を告げる 修二会(しゅにえ)
- 公開日
- 2014/03/12
- 更新日
- 2014/03/12
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東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)は、天平勝宝4年(752)、東大寺開山良弁僧正(ろうべんそうじょう)の高弟、実忠和尚(じっちゅうかしょう)が創始されました。平成26年には、1263回を数えます。
この法会は、もとは旧暦の2月1日から)行われていましたので(現在では3月1日から2週間にわたって)、二月に修する法会という意味をこめて「修二会」と呼ばれるようになったそうです。二月堂の名もこのことに由来しています。
修二会は、お水取りとも呼ばれますが、「お松明(おたいまつ)」とも呼ばれています。二月堂で勤行する人たちを、練行衆(れんぎょうしゅう)といいます。彼らが上堂するために、松明(直径1mほどの大きさ)が、道明かりとして、灯されているのです。
期間中の3月1日から3月14日には、毎日、松明があげられていますが、12日だけは、全ての練行衆が上堂するので、11本の「お松明」があげられるますが、鐘の合図とともに、籠松明が本堂の回廊を駆け抜け、その火の粉を体に浴びると、除災になるといわれます。
12日深夜(13日の午前1時半ごろ)には、「お水取り」といって、若狭井(わかさい)という井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲(く)み上げる儀式も行われます。