足ふきマットの返品から誕生 たわし(束子)のお話
- 公開日
- 2013/07/03
- 更新日
- 2013/07/03
トピックス
いまや、ご家庭ではなかなか見ることのできなくなった、たわし(束子)は、学校では大活躍です。
大正4年(1915)の7月2日、西尾商店の正左衛門という人が「亀の子束子」の特許を取得したそうです。
もともと正左衛門さんは、毎日のように新しい何かを発明することを考えていたそうです。そんなときに、母が編んでいた、シュロを使い、針金で巻いた新型の靴拭きマットを思いついたそうです。
それまでの、縄を編んだだけの靴拭きマットと違い、正左衛門のマットはブラシのように、泥を削り取ってくれたそうです。さっそく、特許をとろうとすると、「似た商品が英国(イギリス)で、すでに特許を取っている」と思いも寄らぬ返答。やがて、返品の山。
そうしたとき、奥さんが、障子のさんを掃除するのに、返品されたマット用の棒、シュロを曲げて、そうじをしているのを見て、新たに洗浄用の道具を思いついたそうです。それが、たわしの誕生秘話です。現在、スリランカ産、天然ヤシ製と中国産、ショロ製があるそうです。ショロは、校内に3本ほど植えられていますよ。一度探してみてくださいね。