学校日記

朝会 その2

公開日
2017/12/04
更新日
2017/12/04

校長メッセージ

 朝会では、次のような話をしました。

 はじめに詩を読むので、聞いてください。

  『なんで・・・』 (小4男子)

   なんで いじめられるの
   せが小さいだけで
   「チビ女」「チビ男」って言われちゃう
   小さくてもいいことあるのに

   なんで いじめらるの
   体が不自由なだけで
   「おかしい」「変な人」って言われちゃう

   なんでいじめられるの
   勉強が苦手なだけで
   「バカ」「アオ」って言われちゃう
   人には苦手なことがあるのに

   いじめられてもいじめを見ても
   心がきずつく
   いじめた人に
   心のきずは見えないの

 今日12月4日から10日までは、「人権週間」です。人権とは、「自分も他の人も大切にし合うこと」です。自分を大切にするのと同じように、人にも優しく思いやりを持って接することです。決して、友達を無視する、悪口を言う、いじめるとか、あってはならないことです。
 「いじめ」は、相手の体をこわしていきます。人には、イヌの脳、ネコの脳、ヘビの脳という3つの働きがあります。悪口を言われたりいじわるされたりすると、3つの脳のうち、『ヘビの脳』にいちばん影響をあたえます。食べたり呼吸をしたりする力が弱くなり、その人の生きようとする気持ちをうばってしまうことになります。人間はいじめられると、体の中に、ウミヘビの毒に近いくらいの強い毒ができるそうです。ウミヘビの毒は、コブラの10倍、ハブの100倍といわれています。
 反対に、いいことや人の役に立つことをすると、脳には元気で気持ちよく生きられる薬ができるそうです。人の脳を攻撃するいじめは、絶対にしてはいけません。そして、いじめに負けない強い心を持ってください。いじめを見たら絶対に許さず、いじめられている人を助けてください。
 いじめをしない人、いじめを見つけた時にだれかに言える人になってください。最後に、みなさんに「おとなしい巨人」という詩を送ります。この詩を読んでいると、アニメ「ONE PIECE」に出てくるチョッパーを思い浮かべます。悲しい過去を乗り越えたチョッパーは、周りの人の心を温かくしてくれます。そんな人になりたいと思っています。

 「おとなしい巨人」 谷川俊太郎

  ぼくはおとなしい巨人になりたい
  あいつが来たら突っ立って
  あいつの前にただ突っ立って
  黙って山を眺める

  カラダはチビでも弱くても
  ココロは大きく強くなれる
  ココロの巨人の相手は自分
  自分に負けない巨人になりたい