<校長室の窓> 好奇心
- 公開日
- 2021/01/15
- 更新日
- 2021/01/15
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
『鉄腕アトム』『火の鳥』『ブラック・ジャック』などの作品で有名な
漫画家の巨匠・手塚治虫さんを知っていますね。
彼は50歳の時、太平洋に浮かぶ孤島「イースター島」に行きました。
当時、日本から片道約30時間かかると聞いたのですが、
それでも「行こう!」と思ったそうです。
まず、フランスのパリに飛び、
そこからブラジルのリオ・デ・ジャネイロ→サンパウロ
そして、アルゼンチンのブエノスアイレス
最後にチリのサンティアゴを経てイースター島にたどり着きました。
「一生に一度でいいからイースター島に行ってみたい!」
と思ったのは小学5年生の時だったそうです。
手塚少年は、ある科学雑誌で、
イースター島にある謎の石像「モアイ」のことを初めて知りました。
背丈(せたけ)4メートル前後、
重さ約2トンもの石像がなんと約300体。
建造途中で放置されているものも含めると約900体もあるのです。
一体誰が、何のために造ったのか。
文明の利器がなかった大昔、
その巨大な石像をどうやって移動させたのか。
手塚少年の胸はときめきました。
一つの謎の答えを探していろんな本を読んでいくうちに、
また新たな謎が出てきました。
「そもそも大陸から何千kmキロも離れた孤島に、
まだ大きな船もなかった時代、
人々はどうやって移り住んだのだろう」と。
手塚少年は、新たな謎の答えを知りたくて、
違うジャンルの本を次から次へと読んでいきました。
手塚さんはこう言っています。
「いろんな本を読んでいくうちに、新しいアイデアが出てきて、
新しい作品が生まれる。
そうやって僕は漫画を描き続けてこられたのです。」
手塚さんの40年にわたる漫画家人生を支えてきたものは、
常に「好奇心」だったのです。
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