<校長室の窓> 木蓮(もくれん)
- 公開日
- 2021/01/08
- 更新日
- 2021/01/08
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
今日の誕生花は木蓮(もくれん)です。
この木蓮にちなんだ詩を紹介しますね!
裸の木蓮 相田みつを
いま庭の木蓮は裸です
枯葉一枚枝に残しておりません
余分なものはみんな落として
完全な裸です
しかしよく見ると
それぞれの枝の先に
固い蕾を一ツずつ
持っています
つまり木蓮にとって
一番大事なもの
ただ一ツをしっかりと
守りながら
冬の天を仰いで
キゼンと立っています
キゼンということばを
独占したかのように
裸の木蓮は
寒風の中に
ただ黙って立っています
<解説>
何もない冬の枯れ木のように見えるところに、
実は、もう「春」は準備されています。
余分なものはみんな落として
しっかり、大切な芽のために「寒い冬」に耐えているのです。
大切なもののために、
大切な命のために。
人間も同じです。
命は続いていきます。
私たちの「次の時代」にも続いていくものです。
ですから、命は「未来への希望」です。
木蓮の花は、「南」を向いて咲くのだそうです。
正確に「真南」を向いて咲くのだそうです。
蕾もそのように準備されています。
きっちり南向きに、大切な命が芽吹いています。
私達も、「正しい方向」に向かって、
毅然(キゼン)と生きていきたいものですね!
© 相田みつを美術館
相田みつを氏の作品の本校HPへの掲載は、
相田みつを美術館から許可をいただいています。