学校日記

<校長室の窓> 質問力

公開日
2020/12/17
更新日
2020/12/17

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

友だちとの会話の中で「質問」をすることがありますね。
また、友だちから「質問」されることもあるでしょう。
今日は、「人間関係を良くする質問」について考えたいと思います。

まず、質問には、
「勇気づけられる質問」「勇気をくじかれる質問」があります。

たとえば、ある人がフランス語を勉強しているとします。
「英語もろくにしゃべれないのにフランス語?」
「やってどうするつもり?」と言われたら、
その人の「フランス語を学ぼう!」」というモチベーションは、
すっかりしぼんでしまうと思います。

逆に「勇気づけられる」のはどういう質問なのでしょう。
「これを乗り切ったら、どんな自分になっていると思う?」
「フランス語が話せるようになったら、
 最初にフランスのどこへ行きたいの?
 エッフェル塔?ルーブル美術館?それともモンサンミッシェル?」

また、「されて嬉しい質問」と「されて嫌な質問」もあります。
女子ゴルフの渋野選手の爽やかな笑顔がとても話題になっていますが、
たとえば、ある人が「私の趣味はゴルフなんですよ」と言った時、
どういう質問が嬉しくて、どういう質問が嬉しくないと思いますか。

されて嬉しくない質問は、たとえば、
「ゴルフ場って環境にいい影響を与えてないんでしょう?」
「農薬をかなり撒いてるんでしょう?」などがあります。

では、
「今までで一番気持ちよかったコースはどこでしたか?」
「ゴルフの魅力って何ですか?」
「尊敬する選手っているんですか?」
「石川遼ってどこがすごいんですか?」
などの質問だったらどうでしょう。
そんなふうに聞かれたら、きっと相手は嬉しくなって、
喜んでどんどんしゃべってくれると思います。

そうやって相手を「嬉しい気持ち」にさせると、
その人からは好かれるし、
その場は盛り上がるし、
いいことがたくさんあるのです。

ただ、こういう「いい質問」というのは、
日頃から訓練しておかないと、いきなりは出てきません。
「自分だったらどういう質問をされると嬉しいかな」と、
「常に考える習慣」をつけておくと良いのではないでしょうか。

ちょっとしたことで「人の心理」は変わります。
だから言い方や質問に気をつけて話していくことは、
「人間関係」において、とても大切なことなのです!