学校日記

<校長室の窓> 成就する人とできない人

公開日
2020/12/03
更新日
2021/02/07

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

小惑星探査機「はやぶさ2」。
地球から約3億キロメートル彼方に位置する小惑星「リュウグウ」での
サンプルリターンミッションを果たし、
いよいよ「地球帰還」が、目前に迫ってきました。
日本時間12月6日(日)午前2時50頃、カプセルを、
オーストラリア南部の砂漠地帯に「着地」させるとのことです。

その約600人の多国籍のスペシャリストから構成される
「一大プロジェクト」を牽引してきたのが津田雄一氏です。

津田氏は、
「物事を成就(じょうじゅ)する人とできない人の差はどこにあるか」
という問いに対して、次のように答えています。

自分たちは「できない」とちゃんと自覚することだと思います。
もちろん我われはきちんとミッションを
果たせるように「はやぶさ2」をつくりました。

ただ、こういう障害があったら「できない」よねとか、
あるいはパーフェクトな人間が操作すれば
できるかもしれないけれども、
我われはパーフェクトな人間じゃないよねって。

人間はミスをするものだし、100%完璧というのはあり得ない。
「はやぶさ2」のチームにはそういう自覚が醸成されていました。
だからこそ、過信せず驕(おご)らずに謙虚(けんきょ)であること、
常に現状に安心したり満足したりしないで、
よりよいものを探究し続けていくことが大切ではないでしょうか。

それと同時に、チーム全体が高い目標に向かって強いモチベーション、
目的意識をきちんと持っていること。
言い換えれば、仕事を楽しむ。
隙(ひま)さえあれば面白いことをやってしまう「遊び心」がなければ、
物事は成就できないと思います。

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(写真出典 Yahoo!画像)