<校長室の窓> ぶれない!
- 公開日
- 2020/10/29
- 更新日
- 2020/10/29
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
ネルソン・マンデラという人を知っていますね。
一度、このHPでも取り上げたことがあります。
約350年続いた人種差別(アパルトヘイト政策)から
黒人を解放したネルソン・マンデラ氏が、
この世を去って、この12月で7年になります。
実に27年に及ぶ「獄中生活」にも屈することなく、
祖国のために闘い抜いた「南アフリカの父」が、
その果てに思い描いた「虹の国」とは、
いったいどういう国だったのでしょう。
「人種差別」が、再びアメリカという大国を揺るがしています。
「人権問題」が、中国という大国で問題になっています。
今こそ、ネルソン・マンデラ氏の「熱い想い」を、
私達は、しっかりと受けとめる時ではないかと思います。
ネルソン・マンデラ氏の研究者として知られる
同志社大学の峯陽一教授は、次のように述べています。
2013年12月5日、マンデラは95歳でその生涯を閉じましたが、
彼の最も優れた資質として挙げられるのは、
一貫して「ぶれない」姿勢でした。
マンデラは黒人と白人が共存する「虹の国」の実現という
一念を抱き続けていました。
そしてその一念を実現させるための戦略的思考は柔軟で、
その場その場で最も適切と思われるものを大胆に選んでいます。
投獄前には暴力も辞さなかったマンデラが、
釈放後は徹底して暴力を排除した姿勢は、
その最たるものと言えるでしょう。
また、マンデラは指導者として陰謀が大嫌いでした。
会議では、自分の意見を言わずに黙っていて、
裏で他人の悪口を言いふらすような者には、
相手が白人であれ黒人であれ、激怒しました。
もう一つ付け加えれば、
マンデラはとにかくよく「人の言うことを聞く人」でした。
交渉ごとにおいては、全身で相手にぶつかっていくのですが、
自分の言いたいことを言うだけでなく、
相手が話し始めたらそれを遮(さえぎ)ることなく聞く。
そして自分の立場を変える必要があれば
断固として変えることも厭(いと)いませんでした。
特筆すべきはこうした姿勢を誰に対しても貫いたことで、
彼の偉大さが感じられます。
いかがですか。
誰に対しても、「人の話をとことん聴く姿勢」
どんな立場にあっても「自分が間違っていることに気づけば直す姿勢」
いつどんな時も「正しいことは何かを追求する姿勢」
ネルソン・マンデラ氏の「ぶれない」姿勢を、
見習いたいものだと思います。
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(写真出典 Yahoo!画像)