<校長室の窓> 自然法則
- 公開日
- 2020/10/01
- 更新日
- 2020/10/01
校長室の窓(〜2020年度)
保護者の皆様へ
今、日本でとても注目されている教育者・教育評論家に、
石田勝紀(かつのり)という方がみえます。
以前にも、このホームページでご紹介したことがありますが、
名古屋市で行われた石田氏の「講演」を聴いて深く感動した私は、
以後、石田氏のメールマガジンを愛読しています。
今日は、その中の「一つの記事」の概要をご紹介致します。
(以下引用)
自然法則にしたがった子育てについてお話します。
自然法則と言っても、たくさんありますが、
その中で「四季のサイクル」について今日はお話します。
四季というのは、あの春夏秋冬の四季サイクルのことです。
春の次には夏が来て、夏の次には秋が来て、
その後には冬が来て、また春に戻ります。
私たちにとっては当たり前のこの「バイオリズム」みたいなサイクル。
ここには、実は深い意味があって、「子育て」に応用できるのです。
仮に子育てが厳しい時期を「冬」として、
順調な時期を「夏」とすると、
四季のサイクルからすると、冬から夏は一気にやってきません。
冬と夏の間には、少し寒いけれど気分が明るくなる「春」があるのです。
物事には、段階やサイクルというものがありますが、
人は、往々にして、
「悪い今の状態(冬)」を一気に「良くしたい(夏)」と思いがちです。
また、得てして、そういう時に人が行う手段は、
間違っていたりするから厄介なのです。
力づくで「冬」をなんとか「夏」にしてやる !と頑張り続けると、
やればやるほど「悪化」するようになることもあります。
「一歩一歩、徐々に、変えられるところから変えていく」
というのが自然法則に則ったあり方で、
そうすると冬が春になり、その先には夏が必ず来るのです。
そして、その先には「秋」が待っていて、さらに冬がまたやってきます。
こうして年輪を重ねて植物が大きくなるように、
人間も「成長」していくのです。
もし、冬から一気に夏が来た場合、それは自然法則に反しますから、
その後「バランス」が崩れていきます。
これが、勉強をやりたくない状態(冬)の子に
無理やり勉強をやらせること(夏)だったり、
習いごとをしたくない(冬)のに、無理やり行かせる(夏)だったり。
これにより、自然法則を破ることになりますので、
バランスを取り戻すために必ず生ずる「揺り戻し(反発や反作用)」
を覚悟しなければならないのです。
だから、焦らずに、一歩一歩の方がいいのです。
子育ても、そうやって子どもは成長していきます。
今年の悩みは来年には終わっていて、別の悩みが登場します。
そうやって親も悩みながら、
そして子どもはたくましく成長していきます。
「なんとかなる」ものなのです。
ですから、いきなり180度変えよう、
力づくで変えようとしない方が、うまくいったりするのです。
今が冬でも、一歩一歩進むだけで、必ず春が来るのです。
(引用終わり)
この記事は「あせらない」「信じる」「待つ」ことの大切さ
を教えてくれています。
子育ての参考にしていただければ幸いです。
釈迦に説法をお許しください。
石田氏の詳細はココをクリックしてください。