<校長室の窓> 心を寄せる
- 公開日
- 2020/09/23
- 更新日
- 2020/09/23
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
今日は、私がとても印象に残った朝日新聞の記事を紹介します。
(以下引用)
夏休みに、教員や児童ら20人のクラスター(感染者集団)
が発生した神奈川県厚木市立依知南(えちみなみ)小学校。
夏休みが明けた8月27日、テレビ画面越しに開いた始業式で、
外村美佳校長は「不安」と書いた紙を掲げ、呼びかけた。
「感染をまるで悪いことをしたように
責めたり悪口を言ったりする人がいます」
次に「思いやり」の文字を掲げ、こう続けた。
「不安な気持ちでいっぱいの人に、
温かい言葉をかけられる人になってほしい」
同校では1学期の終業式があった8月5日夜、
20代の男性教諭の感染が判明。
担任するクラスの児童11人の感染も後日わかった。
全校児童と教職員ら500人以上がPSR検査を受け、
最終的な感染者は児童と教職員合わせて20人にのぼった。
校舎内を入念に消毒し、
全員の回復を確認した上での授業再開だったが、
登校してきた子どもたちは、
例年の夏休み明けとは違う緊張した面持ちだったという。
全国各地で感染者や家族への中傷が起きていた。
外村校長も、最初に感染した教員の写真が
SNSで出回った話を耳にしたという。
「不安な気持ちは他人への攻撃につながりやすい」と考え、
再開初日の1時間目には、
全学年で人権について考える時間をつくった。
保健所の調査でも、感染経路は分からなかった。
外村校長は、
「いつどこで出ても不思議ではなく、
どんなに気をつけてもかかるのがコロナ。
誰が悪いと『犯人捜し』をしても仕方ないと伝えたかった」
と話す。
学校だよりには、こんな言葉を載せた。
「身体的距離はじゅうぶんにとりましょう。
でも心は寄せて!
離れていても、心はつなぎましょう!」
(引用終わり)
この最後の言葉が、とてもいいですね!
「身体的距離はじゅうぶんにとりましょう。
でも心は寄せて!
離れていても、心はつなぎましょう!」
フィジカルディスタンス(ソーシャルディスタンス)を保ちながら、
心は寄せ合う。
皆さんも、そういう「温かいクラス」をつくっていってくださいね!