学校日記

<校長室の窓> 言ってしまったこと

公開日
2020/09/17
更新日
2020/09/18

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ
 
「言ったことは消える、書いたものは残る」という言葉があります。
ですから、「書類に残すのは慎重に」ともよく言われます。

本当に「言ったことは消える」のでしょうか。
私は、そうは思いません。
「言ったことが消えてしまう」ことはないのです。

言われた人、聞いた人は、ちゃんと覚えています。
とりわけ、嫌なことは、頭にいつまでも残っています。

ですから、「言う人」は「消える」と思って発言しないことです。
また、相手に理解をしてもらえるように、
「自分の話す力」を鍛えることも大切です。


私自身、自分の言葉で、
いったいどれだけの人を傷つけてきたのでしょう。
「あの時、別の言い方をすればよかった」
「もっと、相手の気持ちを考えて発言すべきだった」
と、反省しきりです。
今でも、そのことを思い出して、夜、眠れないこともありますし、
そのことが夢に出てきて、うなされることもあります。
「人を傷つけた本人が、実は一番傷つくのだ。」
ということがわかりました。

どうか、南中生の皆さんには、
「人を傷つけない優しい人」になってほしいと願っています。
また、「友達の心の傷をいやす言葉かけができる人」
になってほしいと願っています。