<校長室の窓> しなる
- 公開日
- 2020/08/31
- 更新日
- 2020/08/31
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
3年前だったと思います。
知人に誘われて、心理カウンセラーで、
日本メンタルヘルス協会代表の衛藤信之(えとうのぶゆき)氏の
講演を名古屋に聴きに行きました。
その時のメモが机から出てきたので、思い出しながら紹介しますね。
嫌なことを言われた時に、心理学的に一番いい対処法は、
「そのことを忘れる」あるいは「引き受け過ぎない」ということです。
たとえば、誰かから「君はこういうところが問題だ」と言われても、
ムキになって反発する必要はありません。
それはその人がそう思っただけであって、
その人の意見に過ぎないのです。
「なるほどね、あなたはそういうところが私の問題だと思ったのですね」
と、心の中で思っておけばいいのです。
そういう柔軟な考え方ができることを「しなる」と言います。
竹は「しなる」から折れないし、
飛行機の羽も「しなる」んです。
耐震性のあるビルも「しなり」ます。
「しなる人」は、強いんです。
もちろん人の意見は聞くべきです。
そういう謙虚さや素直さも必要です。
でも、度を超して、引き受け過ぎなくていいのです。
「なるほど」と思って引き受ける。
そして、たとえうまくいかなくても、
うまくいかない自分を楽しむ。
このように、「しなる」ことができる人は、
絶対、心が折れないのです。
いかがですか。
人の忠告や助言を「謙虚」に受けとめる姿勢は大切ですが、
あまり人の言うことを気にし過ぎると、
心がとても窮屈になってしまいます。
もっと「おおらか」に生きていきましょうね!
衛藤氏の詳細はココをクリックしてください。