平和
- 公開日
- 2020/08/15
- 更新日
- 2020/08/16
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
今日(8月15日)は「終戦記念日」です。
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今日は「平和」についてじっくり考える日です。
8月9日(日)の『中日新聞(朝刊)』に、
詩人・谷川俊太郎さん(88)へのインタビューが掲載されていました。
以下、谷川さんの言葉です。(中日新聞より引用・抜粋)
今の状況の中で、
どうやって自分が戦争に反対することができるのか
というふうに考えないと。
簡単に言えば、
その人がその人の仕事をちゃんと地道にやっていって、
日常生活、まあ家庭を持っていれば
家庭をちゃんとやっていくことが必要だと思いますね。
地道に毎日の生活をちゃんと続けていくってことが
平和だということだろうと思いますね。
基本的に
そういう人間の普通の生活を信じて、
それを守るということしか
戦争反対の道はないという気がするんです。
それが、たった一人であってもね。
最後に、谷川俊太郎さんの「平和」という詩を紹介しますね。
出典『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)
平和 谷川俊太郎
平和
それは空気のように
あたりまえなものだ
それを願う必要はない
ただそれを呼吸していればいい
平和
それは今日のように
退屈なものだ
それを歌う必要はない
ただそれに耐えればいい
平和
それは散文のように
素気ないものだ
それを祈ることはできない
祈るべき神がいないから
平和
それは花ではなく
花を育てる土
平和
それは歌ではなく
生きた唇
平和
それは旗ではなく
汚れた下着
平和
それは絵ではなく
古い額縁
平和を踏んずけ
平和を使いこなし
手に入れねばならない希望がある
平和と戦い
平和にうち勝って
手に入れねばならぬ喜びがある
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