<校長室の窓> 子どもの話を体で聴く
- 公開日
- 2020/06/19
- 更新日
- 2020/06/19
校長室の窓(〜2020年度)
保護者の皆様へ
以前も、このホームページで、ご紹介したことがありますが、
ロングセラーとなっている
菅原裕子著『子どもの心のコーチング』(PHP文庫)は、
子育てについて、教師や親に、多くの示唆を与えてくれます。
この本の「ある章」の概要をご紹介させていただきます。
子どもの話を体で聴く
<視線>
忙しかったりすると、
顔も向けずに声だけで子どもの話を聞くことがあります。
しかし、子どもの様子から、
「聴いてもらいたい」というメッセージを受けとった時は、
必ず向き合って、
視線を合わせて、子どもの話を聴くようにしましょう。
<表情>
向き合って座っていても、表情がかたければ、
「聞きたくないのかな」と思わせてしまいます。
柔らかい表情を心がけてください。
<身ぶり・手ぶり>
腕組みや足組みは、警戒や拒絶のシグナルです。
実験してみてください。
向こうから子どもがやってくるのが見えたら、
大きく両腕を開いて笑顔で迎えてください。
子どもは、懐に飛び込んできます。
今度は、腕を組んで、怖い顔をして待ってみてください。
子どもは、少し前で立ち止まり、けげんな顔で見るでしょう。
<声による表現>
「いいお天気ね」と嬉しそうに言うと、
お天気のいいことを喜んでいるのが伝わりますが、
同じことを沈んだ調子で言うと、
「日焼けがこわいのかな」などと思います。
声の調子は言葉の意味を大きく変えます。
「うれしそうね」はうれしそうに、
「悲しかったのね」は思いやりをこめて、
とその状況に沿って言い方を変えます。
相手の気持ちにそっていれば、自然とそうなるでしょう。
いかがでしょうか。
以前、ある研修会で、
話し手が話しやすい「よい聴き方」のポイントが
6つあることを教えていただきました。
■興味を持って
■その人の目を見て
■やっていることの手を止めて
■笑顔で
■その人の話が終わるまで
■うなずきながら
です。
菅原氏の考え方と共通するところがあると思います。
釈迦に説法をお許しください。
※菅原氏の詳細は、ココをクリックしてください。
サイトの中に『ひびわれ壺』という動画があります。
この動画の一部を昨年度、集会で全校生徒に視聴してもらいました。
ぜひ、ご覧ください。