自分で決める!
- 公開日
- 2020/05/03
- 更新日
- 2020/05/03
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
「休校」が長引き、もうウンザリしている人も多いと思います。
まだまだ、県の方針により、「休校」はあと約1か月間続きます。
時間は、「たっぷり」あります。
今こそ、自分の時間を「たっぷり」生きてほしいと願っています。
勉強も遊びも自分がやりたいことも、とことんやってください。
この休校期間は、「自分のことを自分で決める」練習をしましょう!
まずは、1日の時間の使い方を、自分で決めましょう!
1日のスケジュールを決めるのです。
おうちの人に「やりなさい!」と言われたことは、
なんとなく「やる気」が出ないのではないかと思います。
でも、例えば「朝の午前8時から正午までの4時間は必ず勉強をする!」
と自分で決めて、決めたことを確実に実行できれば、
「やりきった!」という達成感が生まれます。
そして、必ず、うれしい気持ちになります。
しっかり勉強をした後だから、おうちの人に対して、
「うしろめたさ」を感じることなく、
午後は、堂々と、自分の趣味や読書やトレーニングなど、
「自分がやりたいこと」を徹底的にやればいいのです。
夜は、ダラダラとテレビを見るのではなく、
「これだけは絶対に見る!」という番組を自分で決めて、
おうちの人に宣言して、それを守れば、
おうちの人にとがめられることなく、
気分よくテレビを見ることができます。
なんでも自分で決め、それを絶対に実行する!
そうすれば、おうちの人は、皆さんを信頼します。
おうちの人から信頼されれば、
おうちの人が、いろいろなことを助けてくださるでしょう。
そういう「好循環」を、自ら生み出してほしいのです。
さて、勉強について、もう少し、掘り下げてみましょう。
今、皆さんがやっている勉強は、
学校から出ている課題にしても、春日井市の学習支援サイトにしても、
実は、すべて「受け身」の学習です。
それも、必要です。
私は、味美中学校の校長の時、全校あげて、
生徒に「探究学習」をさせていました。
「総合的な学習の時間」のほとんどを、
その「探究学習」にあてていました。
「探究学習」とは、自分が興味を持ったことを、
新聞・本・ネット・聞き取り調査・フィールドワークなどで、
夢中になって調べ、その事象に対して、
「自分の考え」を持つという学習です。
今の休校中なら、その「探究学習」が、
皆さんにもできるのではないでしょうか。
皆さんのような中学生は、「好奇心」がとても旺盛です。
新聞やテレビで気になることが、必ずあるはずです。
何かが、皆さんの「アンテナ」に引っかかったら、
そのことを、とことん没頭して、探究してみましょう!
今は、外出はできませんが、
家にいても、色々な手立てがあるはずです。
実は、これこそが、本当の「学び」なのです。
しかも、この「学び」は、学校の先生から評価されることはありません。
成績をつけられたり、他の人と比較をされることがないのです。
のびのびとやれるのです。
また、探究学習は、「問題解決学習」ですので、
これからの、皆さんの人生において、必ずやプラスになることでしょう。
そして、この探究学習を通して、日常の窮屈さを離れて、
「何かに夢中になれる」自分に気づいてほしいのです。
そうすれば、この休校期間は、素敵な休校期間になると思います。
とは言っても、3年生の皆さんは「受験勉強」がありますので、
そんなに「探究学習」をする時間はないかもしれませんが、
5科の学習内容に関連することを「探究」すれば、
「一石二鳥」ですよ!
例えば、3年生は、1日6時間を「受験勉強」にあて、
1日1時間を「探究学習」にあててはいかがでしょう。
長い文を、最後まで読んでくれて、ありがとう。
さあ今日から、南中生の合言葉は、
「自分で決める!」「自己決定!」です。