<校長室の窓> 今、私たちにできること
- 公開日
- 2020/03/18
- 更新日
- 2020/03/18
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
今日、高校入試の合格証の一括受領の関係で、
春日井市の「教育研究所」に行きました。
その帰り道に、ラジオを聴いていたら、
「とても心あたたまるニュース」が、耳に入ってきました。
以下、そのニュースの内容です。
「新型コロナウイルス」への感染予防で、マスクが不足するなか、
山梨県甲府市内の中学生が3月17日、
「手作り」のマスク612枚を、山梨県に寄贈しました。
寄贈したのは、山梨大教育学部付属中1年生の
滝本妃(ひめ)さん(13)です。
大人用400枚と子ども用212枚だそうです。
山梨県は、マスクが必要な高齢者施設や児童養護施設に届けるとのこと。
滝本さんがマスク作りを思いついたのは「先月半ば」です。
母親と薬局に行った際、リュックを背負った高齢の女性が、
マスクを買えずに途方に暮れている姿を目の当たりにしたからでした。
店員との会話を聞いていると、
マスクを求め、何軒も歩き回ったようです。
「かわいそう。私にも何かできないか!」と思い立ち、
学校の試験が終わった先月末から、作り始めたそうです。
材料は、布・ガーゼ・ゴムひもで、
小さい頃からためていたお年玉貯金を使って買い揃えたそうです。
無料で手に入れた型紙をもとに作ると、
立体感がなく、顔に密着しない。
市販のマスクから母親が型紙をとると、しっかりフィットしました。
曲線や、ゴムひもを通す部分を縫うのが難しかったそうです。
「臨時休校」でできた時間を使い、
1日30枚を超えるペースで作り続けました。
「裁縫は苦手。」
「今回は皆さんの役に立ちたくて頑張った。」
「一人でも多くの方に使ってもらえたらうれしい。」と話し、
彼女は、今も作り続けています。
長崎幸太郎知事は、
「マスクをいただいた人だけでなく、多くの皆さんが勇気づけられる」
と感謝の言葉を伝えそうです。
素晴らしいお話ですね。
私たちにも何かできるはずです。
マスクが手に入らない状況が続いています。
滝本さんのようにできなくても、
せめて、自分のマスクくらいは、自分でつくりたいものですね。
本校では、
ティッシュペーパーと輪ゴムでできる「マスク」のつくり方を、
全職員で共有しました。
南中生の中で、必要な人は、
「修了式」の日に、担任の先生に教えてもらってくださいね!
(写真は滝本さんです)