学校日記

<校長室の窓> 氷が解けると何になる?

公開日
2020/03/13
更新日
2020/03/13

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

今日は、とても暖かい日でしたね。
少しずつ、「春」らしくなってきました。

私はふと、若い頃に愛読していた
朝日新聞の『天声人語』の言葉を思い出しました。

氷が解けたら何になりますかという問いに、
たいていの子は「水になります」と答えた。
むろんこれは正しい。

ところが一人だけ「春になる」と答えた子がいた。
みなが一斉に同じ方向に考えを向けていた時、
その子だけは別の方向へ頭を働かせていたのだ。

氷が溶けたら「春」になる。
なんて、素敵な「答え」なのでしょう!
なんて、ロマンチックなのでしょう!

私達は、多くの人がとなえている答えが「正しい」と、
ついつい思いがちです。
また、「正しい答えはただ一つ、他はすべて間違い」と考えてしまうと、
視野がとても狭くなってしまうのではないかと思います。

南中生の皆さんには、
「その答えは本当か?」と常に疑問を持ち、追究する姿勢、
「その答えもありだよね!」と受け入れる柔軟性、
「みんなちがってみんないいい!」という多様性を認める心

を、ぜひ持ってほしいと願っています。

3年生の皆さんも、もうすぐ、本当の「春」が来ますね!
楽しみですね!