学校日記

<校長室の窓> 贈る言葉

公開日
2020/03/03
更新日
2020/03/03

校長室の窓(〜2020年度)

卒業生の皆さんへ

皆さんとの別れに際して、「はなむけの言葉」として、
これから大切にしてほしいことを書きます。
今日の「校長式辞」で述べたことです。

皆さんが、さらに自分を高め、
将来の夢を実現させるために大切にしてほしいこと。
それは、「感謝の心」を持つことです。

「ありがとう」の気持ちを持てば、人は優しくなれます。
「ありがとう」と言われたら、人は幸せな気持ちになります。
皆さんは、これまで、
どれだけの人にどれだけの「ありがとう」を言ってきましたか。
そして、今一番「ありがとう」を伝えたい人は誰ですか。

皆さんの卒業証書には、
その始めに、一人一人の「名前」と「生年月日」が書かれています。

皆さんが生まれた時、
家族の方々は「やっと生まれてきてくれたね。本当にありがとう!」
と心の底から喜ばれたはずです。

そして、その小さな命の輝きが、
さらに大きくきらめくようにと願いを込め、
皆さんに、素敵な名前をつけてくれました。

「幸せに育ってほしい!」
「健康に育ってほしい!」
「みんなから愛される子に育ってほしい!」
そんな願いが込められた大切な名前です。

これまで、皆さんが笑っている時も泣いている時も、
家族の方々は、その命に感謝しながら、
その願いを込めて、何回も何回も、皆さんの名前を呼んできました。

皆さんが熱を出した時、寝ずに看病してくれた人は誰ですか。
部活動で、張り裂けるほどの大きな声で応援してくれた人は誰ですか。
そして、この卒業を一番喜んでくれている人は誰でしょう。
皆さんの一番大切な人は、皆さんのことを、
いつも、あたたかく見守ってきてくださったのです。

これからも、もし何かに迷ったり悩んだりした時には、
自分の名前に込められた願いを思い出してください。
そして、いつまでも「感謝の気持ち」を忘れないでくださいね。

先週、皆さん一人一人に、
私が大好きな相田みつをさんのポストカードをプレゼントしました。
そのポストカードには、次の文字が書かれています。

いま ここ 

人生には
「いま」という時間と、
「ここ」という空間以外
は存在しない。
生きるとは、「いま」「ここ」を
間断なく生きる!ということ   という意味です。

あすがある あさってがあると 
考えている間は なんにもありはしない
かんじんの「今」がないんだから

人間が人間として
生きるときの「時」は
いつでも「いま」
昨日でも明日でもない
今日のいまの「いま」! なのです。

そして
自分の生きるところ
生きる場所は
いついかなるときでも
「ここ」

西でも東でもない
いま自分の立っている
「ここ」
右でも左でもない
いま自分の座っている
「ここ!」

いつでもどこでも
「いま」「ここ」、が
自分の「いのち」の正念場
自分の一番大事なところ   なのです。

「いま ここ」を
大切に生きていきましょう。

今日という日はいつだって、残る人生の初日です!
卒業は、「終わり」ではなく、「始まり」です!

皆さんがこれから生きていく社会は、「クローバル社会」です。
この社会を生き抜くためには、「高い志」が必要です。
皆さんの中には、アメリカ・ヨーロッパなど、
世界を股にかけて活躍する人が沢山いることと思います。
「高い志」を持って、世界に羽ばたいていってください。

でも、
どんなに立派になっても、
どんなに偉い人になっても、
どんなに遠くにいても、
皆さんの「ふるさと」、この春日井を忘れないでくださいね。