学校日記

<校長室の窓> 自己決定

公開日
2020/02/12
更新日
2020/02/12

校長室の窓(〜2020年度)

南城中学校 1・2年生の皆さんへ

今日は、「自己決定」という言葉について書きたいと思います。

難しい言葉のようにみえますが、
私たちは、実は、いつも「自己決定」をして生きています。
言いかえると、
いつも選択可能なものの中から自分で選びとって、
物事を決めています。

たとえば、
「授業中に先生の話を真剣に聴くか」
「聴いているふりをして、他事を考えるか」
は、自己決定をする場面の一つ例と言えましょう。

また、もっと大きな例でしたら、
「来年度の前期生徒会役員に立候補するかどうか」も、
自己決定をする場面の一つの例と言えましょう。

学校生活だけでなく、
家に帰ってからの時間に、何をして過ごすかも、自己決定です。
たとえば、
「今日は、ねむいから寝る」
「今日は、ねむいけれど、もう少し勉強をする!」
も、自己決定をする場面の一例です。

もっと言えば、
「コンビニでどんな飲み物を買うか」
「ファミレスでどんな食べ物を注文するか」
も、自己決定をする場面の一例です。

そう考えると、実は、人間の一生は、
「自己決定」の連続なのです。


自分で決めたことは、他の誰の責任でもありませんので、
結果については、自分で責任を取らなければなりません。
つまり、自己決定には「自己責任」がつきものです。

しかし、「こんなはずじゃなかった…」とか
「○○さんにすすめられたせいでこうなった…」
という話を聞くことがあります。
物事や進む道などを選ぶときに、
よく考えずに「友達と同じでいいや」と思ったり、
考えることを放棄して、
誰かの言うとおりにした結果だと言えます。

飲み物を選んだり、授業後の時間の使い方であれば、
やり直す機会はいくらでもあります。
しかし、たとえば高校入試など、
自分の進路を決定するような大きなことは、やり直しができません。

本校の3年生の皆さんは、みごとに「自己決定」をして、
今、まさに、自分の道を、自分で切り拓いていこうとしています。
実に立派です!


繰り返しますが、自己決定には自己責任がともないます。
自分で考えて決めたことなら、
目の前に少々困難があっても投げ出さず、
乗り越えようと努力するようにしてほしい!と願っています。

また、自分で決めたことなら、
「頑張ろう!」と思えるし、実際に頑張れるものなのです!


さあ、今日から、
「自分で決める練習」
「決めたことに対して努力する練習」
「決めたことに対して責任を持つ練習」

を、重ねていきましょう!

キーワードは、「公言実行」です!