<校長室の窓> 存在
- 公開日
- 2020/02/06
- 更新日
- 2020/02/06
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
以前、読売新聞の朝刊に、
詩人の川崎洋(ひろし)さんの詩が、掲載されたことがありました。
私はとても「衝撃」を受け、
思わずその新聞のコピーをとったことを覚えています。
先週、気に入った言葉や詩や随筆などを、
アトランダムに綴ったファイルを見ていたら、
久しぶりに、その詩が私の目に入ってきました。
あらためて、また、「衝撃」を受けました。
今日は、その詩を紹介しますね!
存在
「魚」と言うな
シビレエイと言え ブリと言え
「樹木」と言うな
樫(かし)の木と言え 橡(くぬぎ)の木と言え
「鳥」と言うな
百舌鳥(もず)と言え 頬白(ほおじろ)と言え
「花」と言うな
すずらんと言え 鬼ゆりと言え
さらでだに
「二人死亡」と言うな
太郎と花子が死んだ と言え
最後の2行のために、川崎洋さんは、筆をとったのでしょう。
一人ひとりを「かけがえのない存在」として受けとめること!
詩人は、私たちに、そう訴えているように思います。
友達を呼ぶ時、
「おまえ」とか「あだ名」ではなく、
その友達の名前を、きちんと言いましょうね!
もう一つ、川崎洋さんの有名な詩を紹介しますね。
たんぽぽ
たんぽぽが
たくさん飛んでいく
ひとつひとつ
みんな名前があるんだ
おーい たぽんぽ
おーい ぽぽんた
おーい ぽんたぽ
おーい ぽたぽん
川に落ちるな
川崎洋さんの詳細は、ココをクリックしてください。
(写真は「もず」です。出典はYahoo!画像)