学校日記

<校長室の窓> 積み上げ思考

公開日
2020/05/19
更新日
2020/05/19

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

昨年度、私は、南中生の皆さんに、
為末大(ためすえだい)氏の言葉を紹介しました。
為末氏は、オリンピックに3大会連続で出場し、
「走る哲学者」という異名を持つ方で、
彼の『生き抜くチカラ』(日本図書文化センター)から、
いくつか言葉を紹介しました。覚えていますか。

●挑んで、負けて、また立ち上がる。
 立ち上がった瞬間、自分をもっと好きになる。
●走りながら考える。正解を求めすぎない。
●ときには、空気を読まない。
●「わたしとあなたはちがう」というあたりまえを忘れない。
●人からの評価に、自分を乗っ取られてはダメ。
●「自分が勝てる場所」を見きわめる。
●「うらやましい」と声を出せば、こころが軽くなる。
●まじめになりすぎない。かっこつけすぎない。いい人でいすぎない。
●失敗や挫折だけではなく、成功もちゃんとリセットする。
●頑張るために、しっかり休む。
●「つみ重ねる努力」だけでなく、「選ぶ努力」も大切にする。
●目的さえあきらめなければ、手段は変えてもいい。
●苦しい時ほど、種をまく。
●ものごとを知りすぎると、理由のない勇気がなくなってしまう。
●「努力」は「夢中」に勝てない。
●しあわせのカギは「なにげなさ」にある。
●だれでも、自分の生きたいように、生きていい。
 そして、生きたいように、生きていける。

最近、この為末氏が、読売新聞にこんな投稿を掲載しました。
私は、とても興味深く読みました。

今は、「逆算思考」をやめ、「積み上げ思考」に切り替えるべきです。
アスリートの多くは、重要な試合や目標など未来にゴールを決め、
それに向けて必要なステップを逆算して計画・実行します。
ビジネスパーソンや学生にも、取り入れている人がいます。
でも、今は、誰も先を見通せず、計画しても覆(くつがえ)ってしまう。
だから、逆算をいったん中止して、
「今日できること」を淡々と積み上げるよう、心がけたいものです。

「なるほどな!」と思いました。先が見えない今こそ、
「いまここ」を大切にして「積み上げ思考」で努力を積み上げていく。
そうすれば、必ず、「道は開ける!」と思いませんか!

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