学校日記

<校長室の窓> 大山加奈さんから学ぶ

公開日
2019/11/29
更新日
2019/11/29

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

先日、名古屋のナディアパークで、
元バレーボール女子日本代表の大山加奈(おおやまかな)さんの
講演が開かれると聞いて、行ってきました。

大山さんは、小学校2年生からバレーボールを始め、
小中高すべての年代で「全国制覇」をした人です。
高校卒業後は、東レ・アローズ女子バレーボール部で活躍しました。
日本代表には、高校在学中の2001年に初選出されて、
オリンピック・世界選手権・ワールドカップと、
三大大会すべての試合に出場しました。
力強いスパイクを武器に「パワフルカナ」の愛称で親しまれ、
日本を代表するプレーヤーとして活躍し、
2010年6月に現役を引退をしました。

大山さんの講演の中で、とても印象に残った言葉は、
次の言葉です。

成徳学園中学の3年生の時のことです。
全国制覇を目指して頑張っていましたが、
なかなか思うように試合に勝てず、悩みました。

悩んで悩んで悩みぬいた後、一つの「結論」に至りました。
私自身が、「日本一にふさわしくない選手なのだ」と思ったのです。
当時の私の生活は、
「バレー一色」で、授業中はいつも教室の机で寝ていました。
家では、「疲れている」という理由で、
家のお手伝いは、何一つせず、わがままばかり言っていました。
「日本一にふさわしくない選手」だったのです。

その時、ふと思ったのは、
今の生活を改め、「日本一にふさわしい人間」になれば、
試合に勝てるかもしれない…ということです。

それから、毎日、授業は大切にし、宿題は欠かさずやり、
学校で任された仕事は、責任をもってこなすようになりました。
家では、掃除・洗濯や夕食の後片付けなどを、率先してやりました。

そうしたら、周りの人が、私を応援してくれるようになったのです。
学校では、「大山さん、勉強も頑張っているね!」と、
先生達が応援してくれるようになりました。
家では、ギスギスしていた親子関係が、とても良い状態になりました。

その時思ったのは、「人に応援される人にならないと成功しない!」
ということです。

それから、キャプテンの私が変わったことで、
チームの雰囲気もとても良くなり、
最終的にその年、全国制覇を達成することができたのです。

いかがですか。
一流の人というのは、すごいですね。
目標に向かう時、そのことだけではなく、生活全体を正して、
その目標に「ふさわしい人間」になること。
そうすれば、周りの人に「応援してもらえる人間」になれるということ。
とても大切なことですね。

※大山さんの詳細は、ココをクリックしてください。
 (写真出典 Yahoo!画像)