<校長室の窓> 昇降口を見て思うこと
- 公開日
- 2019/10/08
- 更新日
- 2019/10/08
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
上の写真は、今朝、皆さんが登校する前の本館昇降口の様子です。
「雨が降りそうで降らない」
「晴れていたと思ったらポツポツと雨が降る」
そんな天気が続いています。
南中生の皆さんは、昨日、多くの人が傘を持ってきました。
でも、今日の朝、「置き忘れ」の傘が1本もない!
これは、すごいことだと思います。
「たかが傘 されど傘」なのです。
「物を大切に心」「親に感謝する心」が、南中生の皆さんにはある。
昇降口は、その表れなのですね。
私は、毎日、皆さんが登校する前に、昇降口を見ます。
時々、登校した後の昇降口も見ます。
なぜか。
昇降口を見れば、皆さんの「心の状態」が見えてくるからです。
実は、良いことばかりではありません。
今日の朝、昇降口の上靴を見ていましたら、
2年生・3年生のうち、3人の生徒が、
「上靴のかかとをふんで生活している」ことがわかりました。
その上靴は、とても悲しそうでした。
かかとを踏んで歩くと、姿勢が悪くなります。
かかとを踏んで歩くと、だらしなく見えます。
かかとを踏んで歩くと、物を大切にしない人だなと思われます。
かかとを踏んで歩くと、威張っているように見えます。
物の扱い方は、その人の性格や価値観などが表れ、
実は、「心理的な背景」も、窺える場合があります。
靴のかかとを踏む行為は、その人の「心の荒れ」を表していると、
私は思っています。
私は、その3人の生徒には、何か「心に陰り」があるのかもしれない…。
その3人の生徒は、学校や家庭のことで、ストレスを抱えているかも…。
もし、そうだとしたら、担任の先生などに相談してくださいね。
この学校の教師には、私は常々、
「かかとを踏む行為は、子どもの心のシグナルです。
その行為をただす時は、ただ『だらしない!』と叱るのではなく、
その子どもの内面にせまる指導をしなさい。」
と言っています。
どの担任も、きっと親身になって、相談にのってくれますよ。
「心の陰り」や「ストレス」などが無くなれば、
きっとその生徒は、きちんと靴を履いてくれることでしょう。
なお、靴が本当に小さくて、それで、
かかとを踏んでいるのだとしたら、「成長の妨げ」になりますので、
おうちの人に新しい靴を買ってもらいましょうね。