学校日記

<校長室の窓> アイルランド戦に思う

公開日
2019/10/03
更新日
2019/10/03

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

ラグビーの「スクラム」で、
相手と、じかにぶつかり合うのは、最前列の3人のみです。
体重はもちろんのこと、敵をはね返す強靭な筋肉も必要で、
ふだんから、人一倍の鍛錬が必要です。

フォワードの一員として、
黙々とボールの争奪戦に加わり、
ラインアウトでは、
背の高い選手を持ち上げる役を負うために、
ボールを持つ機会に、なかなか恵まれません。

元日本代表主将の広瀬俊朗氏は、
そんな「縁の下の力持ち」の3人について、こう述べています。
「過酷な役割を担っているから、とても仲がいいのです。
 仲が良くなければ、とても務まらないポジションです。」

先日のアイルランド戦の先発なら、
稲垣啓太選手・堀江翔太選手・具智元選手の3人です。
奇跡の勝利(「世紀の番狂わせ」という人もいます)の勝因として、
「スクラム」を挙げる専門家が多いと聞きます。

トライの場面に並び、
体格も体重も上回る相手をぐいぐい追い込み、
反則を誘うシーンが繰り返し放送されました。
しかし、最高の場面にして、
「縁の下の力持ち」である彼らの顔は、見えませんでした。

彼らのチームを思う美しい気持ちに、感動させられる一戦でした。
まさに、Oneteam(ワンチーム)ですね!

(読売新聞夕刊参照)

今日も、相田みつを氏の言葉を紹介します。

くさびだから
一番大事なところへうつ
くさびだから
みえないようにうつ  みつを

花を支える枝
枝を支える幹
幹を支える根
根はみえねんだなあ  みつを


(写真出典 Yahoo!画像)