学校日記

<校長室の窓> 本日の中日新聞の記事について

公開日
2019/09/27
更新日
2019/09/27

校長室の窓(〜2020年度)

保護者の皆様へ

本日(9月27日)、中日新聞朝刊の「くらし(生活)」の紙面に、
本校の「トーチトワリング」について、記事が掲載されました。

中日新聞本社からの取材に対し、
誠意をもって、丁寧に「事実」をお伝えしましたが、
多くの質問に対して、時間をかけて私が回答した内容が、
記者の意図によって、14行にまとめられると、
ニュアンスが大きく変わるものだなと実感しました。

記事の中で「特訓」という文言がありましたが、
私は、そのような言葉は、一度たりとも口に出しておりません。
子どもが、当日怪我をしないように(火を上手に操ることができるよう)
一定のレベルまで技術を向上させるための練習をしたと申し上げました。

実際の練習の場面では、2年生のトーチトワリングの子ども達の表情は、
「やる気」に満ちあふれ、瞳が輝いていました。
子ども達は、主体的に活動していました。
そこに私は、教師と生徒との「一体感」を感じました。
それを「特訓」という、
誤解を招きかねない言葉一つでまとめられたことは、誠に遺憾です。
頑張って練習してきた子ども達に、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

それよりも、
素晴らしい演舞を見せてくれた子ども達の「これまでの努力」や、
演舞の後、「達成感」から、感極まって、
多くの子どもが涙を流していたこと、
指導してきた教師も、一緒に涙を流していたこと、
このことを取材に答える中で、何度も強調しましたが、
今回の記事に、一言もふれられていなかったことも、極めて残念です。

実際に、夏休みに15日間の練習をしましたが、
子ども達の健康や部活との兼ね合いを考慮し、
涼しい早朝に、1日に1時間の練習を行いました。

この中で、課題も出てきました。
朝、トーチトワリングの練習をして、一度帰宅し、
午後、また部活に参加するという生徒もいて、
家と学校を1日2往復する子どももいました。
これは、健康面・安全面の課題であると認識しております。

今後のことについては、今は「白紙」の状態です。
生徒の気持ちも、アンケート等により、把握したいと考えていますし、
保護者の皆様のご意見も、
11月の授業参観後、「WEBアンケート」を行いますので、
そこに、「トーチトワリングについてご意見をいただく欄」を設けて、
集約させていただきたいと思います。

これらの結果は、何らかの形で「オープン」に致します。
子どもが傷つくことは、絶対に「オープン」にしてはいけませんが、
学校で起こっていることを、保護者の皆様や地域の皆様に、
できるだけ「オープン」にすることが極めて大切!
というのが私の「信念」です。
これが、私がホームページに力を入れている理由の一つでもあります。

今後は、子どもたちの「思い」、保護者の方々の「お考え」、
そして、本校教職員の「意見」をふまえ、
春日井市教育委員会の「指導」も仰ぎながら、
熟慮に熟慮を重ねて、「時間」をかけて、
来年度以降のことについて判断したいと思います。

保護者の皆様には、たいへんご心配をおかけし、
誠に申し訳ありませんでした。          校長 堤 泰喜