学校日記

<校長室の窓> 石原さとみさんから学ぶ

公開日
2019/06/26
更新日
2019/06/26

校長室の窓(〜2020年度)

「雑誌の表紙」「CM」「テレビドラマ」「映画」などで大活躍し、
今や「国民的女優」とまで呼ばれるようになった石原さとみさん。

私が愛読している教育月刊誌『プリンシパル』(学事出版)の
「この人この言葉」というコラム欄に、
女優・石原さとみさんの言葉が掲載されていました。
以下、ご紹介します。

小さい頃から持っていた、
わからないことを「わからない」と言える強さで、
いろんな人の意見を聞いているうちに、
自分を俯瞰(ふかん)できるようになったかもしれません。
※俯瞰=高いところから見下ろすこと

抜群の演技力を見せている石原ひとみさん。
人は、自分の殻からなかなか出られないものなのに、
彼女は、いろいろな状況下の自分を、
「俯瞰」できるようになったと言うのです。
高見(たかみ)から自分を「客観視」する習慣
がついてきたというのです。

その「原動力」になっているものは何でしょう。
自分が「わからないこと」はわからないと告白し、
その部分を必ず埋めようとして人に尋ねる。
この繰り返しが、「俯瞰」する力をつけさせたと、
彼女は振り返っています。

では、この「自省する力」と人に教えを乞うことが、
どうして、「俯瞰力」に結びつくのでしょう。

自分には「わからない」ことがあまりにも多いことの「素直な自覚」と、
それを即座に「好奇心」に転換させていく勇気が、
そうさせているのではないかと思うのです。
そして、その道程は、
自分を謙虚にすると同時に、
人への「尊敬の念」を募らせることになるのです。


この葛藤が、自分の殻への執着やこだわりを捨てさせ、
与えられた役づくりへと、彼女を向かわせるのでしょう。

役は「わからないこと」だらけ。
だから考え、尋ねる。
それが見事な迫力ある演技となって、
結晶しているにちがいありません。

勉強も習い事も、同じではないでしょうか。
自分を「俯瞰」できるようになったとき、
大きな「飛躍」ができるのではないかと、
私は思っています。              校長 堤 泰喜

※石原さとみさんのプロフィールは、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)