学校日記

強いチームはココが違う!

公開日
2019/02/10
更新日
2019/02/10

校長室の窓(〜2020年度)

2月10日(日)の朝、校内施設巡視をしていたカメラマンは、
「昇降口」の光景を見て、驚きました。
そして、感動しました。
運動靴が、「整然」と並べてあったのです。
運動靴は、「テニスシューズ」でした。
図書室から声が聞こえたので、のぞいてみると、
男子ソフトテニス部がミーティングをやっていました。
カメラマンは、整然となべられた靴と、
ミーティングで、部員全員が、顧問の話を姿勢よく聴く姿を見て、
「強いチームはこういうところがすごいな!」と思いました。
後から、整然と並べられた靴について顧問に聞いたら、
「いや、私達は、何も指示も指導もしていません。」との回答。
ますます、驚きました。
そして、
「2人の顧問は、テニスの技術の指導だけでなく、
 常日頃から、人間教育をしてくれている!」

と、とてもうれしい気持ちになりました。

南中生の皆さんへ

私は、宗派を問わず、お寺巡りをして、
そのお寺のご住職様から説法(法話)を聴くのが好きで、
毎年、日本全国のお寺に行きます。

若い頃、福井県にある「永平寺(えいへいじ)」という
大きなお寺を訪れたことがありました。
大晦日(おおみそか)の除夜の鐘のテレビ放送では、
雪化粧をした永平寺がよく映し出されます。

初めて行った永平寺の入口に、「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」
と書いた札(ふだ)があることに気がつきました。
この漢字の意味は、
「足下を照らし、顧(かえり)みよ!」ということです。
つまり、他に対して理屈を言う前に、
自分の足もとをよく見て、自己を反省しなさいという意味です。

転じて、
「履き物をきちんとそろえましょう。
 履き物をそろえることで、自分の行いをよくみて考えましょう。」

ということを伝えているのだと、
そのときの法話で教えていただきました。

履き物をそろえることには、どんな意味があるのでしょうか。
靴を「脱いでそろえる」のは、当たり前の「礼儀」です。
トイレのスリッパは、次の人が履きやすいように、
かかとの方を手前にそろえて脱ぎます。
次に使う人が、気持ちがよいからです。
また、学校の靴入れの靴がきちんとそろえられていると、
「今日も1日、頑張って勉強しよう!」
という南中生の「心意気」が伝わってくるようで、嬉しくなります。

長野県円福寺の住職をされていた藤本幸邦さんが、
この考えを、わかりやすく詩に書かれています。
一度、このHPでも紹介しましたね。

はきものをそろえると心もそろう
心がそろうとはきものもそろう
ぬぐときにそろえておくと
はくときに心がみだれない
だれかがみだしておいたら
だまってそろえておきましょう
そうすれば
きっと世界中の人の心もそろうでしょう