<校長室の窓> 友田明美先生から学ぶ
- 公開日
- 2019/02/05
- 更新日
- 2019/02/05
校長室の窓(〜2020年度)
保護者の皆様へ
医学博士・脳科学者で、
『子どもの脳を傷つける親たち』(NHK出版新書)の著者で知られる
友田明美先生が推奨している3つのコミュニケーンをご紹介します。
<繰り返す>
子どもが、「ねえ、今日、学校で○○○をしたよ!」と、
親に伝えたとします。
「そうなの!あなた、○○○ができたんだね!」と、
子どもの適切なセリフを繰り返すことにより、
子どもが会話の「主役」になります。
自分の話を聞いて、親が理解してくれることが、子どもに伝わります。
このようなやりとりによって、子どもの会話の頻度が増えます。
<行動を言葉にする>
例えば、自分の部屋の掃除をしている「子どもの適切な行動」について、
「あら!お片付けしているのね!」と言葉がけをすることにより、
親が興味・関心を示していることが、子どもに伝えられます。
この言葉がけが、子どもが「自己肯定感」を持つ機会にもなると同時に、
子どもは、今行っている行動の意味について、まとめることができます。
<具体的に褒める>
「(妹の)○○ちゃんにお勉強を教えてくれたのね!えらいね!」と、
具体的に子どもの好ましい行為や姿を褒めます。
褒めることは、罰や脅かしよりも、良い行動を増やす効果があります。
子どもだけでなく、親も良い気分になり、良い関係が築けるはずです。
いかがでしょうか。
次に、
友田先生の「避けたい3つのコミュニケーション」をご紹介します。
<命令や指示>
命令や指示は、子どもから主導権を奪ってしまいます。
たとえば、学校で出された社会科のリポートの宿題に、
子どもが取り組んでいるとします。
子どもは扱うテーマを、自分で決めています。
しかし、宿題を充実させたい大人はつい、
「こんなふうにやってみたら?」といった提案をしてしまいます。
これは、ひそかに、
子どもが親に従うことを期待しての声かけといえるでしょう。
もし、子どもが従わなければ、親は気分が悪くなり、それが顔に出ます。
そうすると、子どもも楽しめなくなります。
<不必要な質問>
たとえば、考えごとをしている子どもに、
唐突に、「あなた何を考えているの?」と不必要な質問をすると、
子どもの行動を中断させ、集中を切らせてしまいます。
子どもの考えに反対しているようなニュアンスを与えることになるので、
注意しましょう。
<禁止や否定的な表現>
「〜はやめて」「〜はだめ」「〜しないで」といった否定的な禁止は、
しばしば不愉快な相互作用を生じさせます。
「すぐに泣くのはやめて」「言い訳してもだめ」「散らかさないで」。
われわれ大人は、
このようなセリフをイライラに任せて発してしまいがちですが、
否定的な言葉で問題が改善することはまずなく、
かえって、子どもの否定的な行動を増やすことにつながります。
いかがでしょうか。
釈迦に説法をお許しください。
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