<校長室の窓> 「欲」について考える
- 公開日
- 2019/01/31
- 更新日
- 2019/01/31
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
今日は、私が尊敬する西村貴好氏の「心をひらく!魔法の言葉」より、
次の言葉を紹介しますね。
「欲を大切に」 西村貴好
今年の私のテーマの一つが、
「小さな欲を大切にして生きる」です。
欲は「良いもの」か「悪いもの」か。
人それぞれ考え方は様々だと思いますが、
私は、「欲は悪いものではない!」と考えています。
もっと、もっと、もっと…と、
貪(むさぼ)るような貪欲は、好ましいものではありませんが、
「もっと知りたい」「いろんなことを経験したい」「もっと成長したい」
このような欲は、人にとっても人類の進化にとっても、
必要なものではないでしょうか。
そして、他の人から見ると、
「ちっぽけに見えるかもしれない小さな欲」も、
私は大切にして、生きていきたいのです。
「美味しいものを食べたい」
「たまには温泉に行きたい」
「家族で旅行したい」
さらには、不純とも言える欲さえも、例えば、
「良い人だと思われたい」
「尊敬されたい」
「一目置かれたい」
「ほめてもらいたい」
「ねぎらってもらいたい」
「すごいと言われたい」
「さすがと言われたい」
「素晴らしいと言われたい」…。
こんなことを書いたら、
「人としてスケールが小さい」と思われそうですが、
仕方がない、なんせその通り、「本心」なのですから…。
私が大切にしていることは、自分の中にある欲を明確にして、
それを、しっかりと「認めてあげる」ということです。
一番恥ずかしいことは、
本当は自分には欲があるのだけれど、それをひた隠しにして、
そして、隠しているつもりになっているのは自分だけで、
じつはその欲の存在が、
自分以外の人に全部、筒抜(つつぬ)けになってしまっていること。
自分の欲は、隠しているつもりでも、
全部相手に伝わってしまうんだ。
それならいっそのこと、自分で認めていこう。
すると、その欲に少し火が通って、生臭(なまぐ)さがマシになる。
欲をオープンにすることで、オーブンにかけたように火が通る。
うまくいくと、その欲を焼き尽くすことができるかもしれない。
さらに欲を育てていく、
自分だけの欲を、誰かと一緒に喜べる欲にする、
さらにみんなと一緒でなければ実現できない欲に大きく育てる。
すると、小欲が中欲になり、大欲となる。
さらに大きく育てると、周りから見ると「無欲」にさえ見える。
一人だけの欲から、みんなの欲へ。
そのためには、まず、自分の中の小さな欲を認め、大切にすることから。
私の小さな欲は、
一人ぼっちになりたくない、笑顔の中で暮らしたい。
そのために、自分から周りの人に笑顔を届けていく、
自分が誰かの支えになる。
そして、そのような人を一人でも多く増やしていく。
あなたが大切にしたい小さな欲は何ですか?
そして、その欲を育てると、どのような欲になっていきますか。
いかがですか。
「みんなと一緒でなければ実現できない欲に大きく育てる」
なんて素晴らしい発想なのでしょう!
※西村氏の詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)