学校日記

<校長室の窓> 上山博康医師から学ぶ

公開日
2019/01/24
更新日
2019/01/24

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

批評家になるな!
いつも、批判される側(がわ)にいろ!

この言葉は、脳神経外科医の上山博康(かみやまひろやす)氏が、
いつも大切にしている言葉で、私の大好きな言葉です。

上山医師の外科医としての技術は、並外れたもので、 
直径1ミリに満たない微細な血管を、
いとも簡単に縫い合わせます。
脳の血管にできる瘤(こぶ)、脳動脈瘤(のうどうみゃくりゅう)の
手術の第一人者として知られ、
以前、勤務していた旭川赤十字病院には、
全国から患者が殺到しました。

上山医師の凄(すご)みは、
手術の技量だけにあるのではありません。
突き抜けた「覚悟」です。

上山医師は、不安と迷いの中にある患者たちに、
リスク(=危険)はリスクとして伝えた上で、
覚悟をもって「自分はこの手術を成功させます!」と言い切ります。

覚悟を持った生き方の陰には、
若き日に、恩師から受け取った一つの言葉があります。
その恩師の名は、伊藤善太郎さん。
その言葉とは、
批評家になるな!いつも、批判される側にいろ!
医者としての前進を止めるな。
批判するやつは、絶対、批判するからって。
患者にとって、何が必要か。
患者の求めるものを与える、これが医療の本質だ!

です。

世の中には、すぐに批判する人達がいます。
でも、その人達は、はたして前を向いているのでしょうか。
それよりは、
批判されてもいい、常に前を向いて、
「命がけ」で自分の仕事がしたい!

この思いが、上山医師の「覚悟」の源になっているのです。
見習いたいものです。

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(写真出典 Yahoo!画像)