<校長室の窓> 梅原猛先生から学ぶ
- 公開日
- 2019/01/15
- 更新日
- 2019/01/15
校長室の窓(〜2020年度)
南中生の皆さんへ
哲学者の梅原猛(うめはらたけし)先生が、
去る1月12日に、93歳でご逝去されたことが、
新聞等で報道されました。
梅原先生は、あくなき知的好奇心に満ち、
「知の探求者」とも言われ、多くの人から尊敬されていました。
私もそのうちの一人です。
特に、梅原先生の著書『隠された十字架』は、衝撃的でした。
今日は、とても哲学的で解釈が難しいのですが、
梅原先生の言葉のうち、私が好きな2つの言葉を紹介しますね。
人生はただ向こうから与えられるものではない
自ら創ってゆくものである
自ら創ってゆくには
やはり三つの段階が必要なのだ
ラクダの人生と
ライオンの人生と
小児の人生
いいかえれば
忍耐の人生
勇気の人生
そして創造の人生である
<解説>
我々の精神は、三様の変化を通して発展します。
まずラクダとなり、ラクダはライオンとなり、
最後にライオンは幼児となる。
ラクダの精神は忍耐。
困難な運命に耐え、与えられた責務を果たします。
次に、人間の精神は、ライオンに変貌します。
ライオンの精神の特徴は勇気。
自由な精神で、価値観や権威を破壊していくのです。
しかし、ライオンの自由は、
創造的な「真の自由」に達することができません。
そこで、無から有を創造する幼児となって、
自らによる「価値観の創造」をするのです。
(う〜ん。うまく解説できなくてごめなさい…。)
創造は、いつも異端者(いたんしゃ)の仕事である。
つまり、新しい学問や新しい芸術を生み出すには、
それまで権威として通用していた学問なり芸術なりを
根本的に否定しなければならない。
※梅原猛先生の詳細は、ココをクリックしてください。
(写真出典 Yahoo!画像)