<校長室の窓> 安室奈美恵さんから学ぶ
- 公開日
- 2018/09/18
- 更新日
- 2018/09/19
校長室の窓(〜2020年度)
歌やダンスだけでなく、ファッションや生き方まで、
世代を超えて人々を魅了した歌手、安室奈美恵さん(40)が、
この9月16日に引退しました。
細い眉に厚底ブーツなどをまねた「アムラー」と呼ばれる女性たちが、
街を闊歩(かっぽ)し、社会現象になりました。
また、「女性が文化を作る時代」を牽引(けんいん)した女性。
「女らしさではなく私らしさ」を追求した女性。
と、その生き様が、賞賛されました。
昨年の9月20日の誕生日(およそ1年前)に引退を表明した際、
「引退の理由」が、いくつか報道されていますが、
その中の一つ。この理由に、私は大変考えさせられました。
自分で自分が許せなくなった…。
安室奈美恵さんは、ライブ中に無駄なMCを挟まずに、
歌とダンスをストイック(=自分に厳しいこと)にこなし、
ファンには、純粋に、
「最高のパフォーマンスを披露する!」という信念(=ポリシー)を
持って頑張ってきたそうです。
私は、彼女のライブに行ったことはありませんが、
すでに40歳となった安室奈美恵さんのパフォーマンスは、
とても40歳とは思えないほど、たいへん素晴らしいものだそうです。
「彼女は、アーティストでありながら、アスリートだ!」
と評価する評論家もいるほどです。
きっと、ファンに最高のパフォーマンスを見せるために、
健康管理や体力の維持、ダンスの練習、歌の練習など、
影で、人には言えない努力を、日々積み重ねてきたのだと思います。
しかし、誕生日に引退発表をしたことを考えると、
年齢的なものからくる「衰え」を感じていたのかもしれません。
「最高の歌やダンスを届けられないのであれば、引退するしかない!」
という考えに至るのも、彼女なら納得できそうな気がします。
一般の人は、「まだまだ全然やれるのに」と、期待するのですが、
自分に厳しい彼女は、「自分で自分が許せなくなった」のです。
この姿を見て、
世界のホームラン王の王貞治氏の引退時の言葉を思い出しました。
引退したその年、彼は30本のホームランを打ちました。
それでも、「自分のバッティングができなくなった」と言って、
引退したのです。
安室奈美恵さんと共通するものがあるなと思います。
一流の人は、人からどう評価されているかじゃない。
「自己評価」が、とても厳しいのです。
一流の人だけがもつ「美学」だと思います。
教師も、年をとれば、体力の衰えを感じます。
しかし、それは「経験」「知識」の積み上げによって、
カバーできると思います。
教師にとって、最も大切なのは「教育愛」です。
その「教育愛」が、少しでも薄れたら、教師は「引退」すべきでしょう。
私自身、
「子どもを思う教育愛は、絶対に劣化しない!」と思っています。
そして、今後も、
「すべては子どもたちの幸せのために」という信念のもと、
南城中学校の学校運営にあたりたいと考えております。
校長 堤 泰喜
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(写真出典 Yahoo!画像)