学校日記

<校長室の窓> 張本智和選手から学ぶ

公開日
2018/06/11
更新日
2018/06/11

校長室の窓(〜2020年度)

南中生の皆さんへ

昨日、卓球の「荻村杯ジャパン・オープン」男子シングルス決勝で、
世界ランク10位の張本智和選手(14)が、
12年ロンドン五輪金メダリストの張継科(中国)を、
4—3で破って、初優勝しました。

中国の張継科選手は、ロンドン五輪優勝に加え、
11・13年の世界選手権で金メダル、
16年のリオデジャネイロ五輪で銀メダル獲得した強豪です。

9日の準々決勝では、
リオ五輪金メダリストの馬龍選手(中国)を破り、
この日の準決勝では、
17年世界選手権銅メダルの李尚洙選手(中国)にも勝利し、
世界の表彰台を知る強豪たちに3連勝!
2020年東京五輪を目指す14歳が、
黄金のポテンシャルを見せつけました。
「すごい!」の一言です。

私が、張本選手を初めて「すごい選手が出てきた!」と感じたのは、
昨年の卓球の全日本選手権での決勝で、
リオ五輪銅メダリストの水谷準選手(28)を破った時です。
水谷選手は「絶対王者」と言われ、
過去9回も全日本選手権で優勝しています。
その水谷選手を、14歳の中学生が破ったのです。

私が感心したのは、張本選手の「メンタル」の強さです。
彼は、試合後、こう述べています。
「今回は実力で勝ったなって気持ちはあります。
 今でも憧(あこが)れの選手。
 相手が水谷選手だから120%を出せた。」

ふつうでしたら、絶対王者の前では緊張して、自分の力が出せません。
張本選手は、強い相手だからこそ、120%出せたというのです。
何という「精神力」の強さででしょう!

彼は、負けん気が強く、成績は学年でトップクラスだそうです。
海外遠征中も、学校や塾の課題に励んでいるそうです。

もう一つ、私がすごいと思うのは、
張本選手の旺盛(おうせい)な「学習意欲」です。
学ぶ姿勢が彼を進化させているのです。
「最後の1球。あと1分。」と言いながら、
1時間を超えることも珍しくないそうです。

代表合宿では、他の選手が休んでいる間も、監督の個別指導を受け、
サーブの種類を各段に増やしました。
弱点を指摘されたら、
弱点を克服するまで徹底的に練習する!
これが、張本選手のポリーシーなのです。

見習いたいものです。

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 (写真出典 Yahoo!画像)