第34回卒業証書授与式
- 公開日
- 2012/03/08
- 更新日
- 2012/03/08
校長メッセージ
式辞に使用させていただいた詩
さよらならをいう前に 作 宮澤章二
遠い北の空を目指して
渡り鳥が、一斉に飛び立つ季節
鳥たちのつぶらな瞳に
胸の底から涌きあがる思いが光る
さよならをいう前に
ありがとうと呼びかけよう
確かに鳥たちの鳴き交わす声には、
冬の幾日かを仮寝した場所への
感謝が温かく清らかに込められている
私たちの旅立ちも同じだ
安らぎを与えてくれた窓に
喜びを恵んでくれた庭に
ありがとうの声を残そう
さようならをいう前に
渡り鳥の中でも、冬鳥は越冬のために日本より北の方の国からやって来て、冬を日本で過ごし、冬が終わると再び北の方の国に渡って行くのだそうです。その様子を、卒業して巣立っていく皆さんの姿に置き換えて式辞の中に、前半と後半に分けて入れてみました。
式辞の中のはなむけの言葉の1つ目に「感謝の気持ちを忘れてはいけない」と言うことを申し上げました。この詩は、旅立つ渡り鳥の群れの様子から若い人たちに向けて、自分たちが仮寝(過ごした)した場所への感謝をすることの大切さを表現されているのでしょう。
感謝する心を忘れずに、感謝される人にもなって、高中生の誇りを持って卒業後の人生を歩んでいってくださいね。