学校日記

第34回高森祭を終えて

公開日
2011/10/28
更新日
2011/10/28

校長メッセージ

「合唱コンクールの最優秀賞は・・・・」
 この瞬間は、生徒も担任も、そしてその場面にいる全ての人が息をのむ瞬間です。
発表された後の光景は、歓声とともに飛び上がる生徒とうなだれる生徒、あえて平静を装う生徒、互いを讃え合う生徒など数分間の光景ではありますが、いつもながら複雑な心境になります。
 あえて例えるなら、新学期のクラス発表、入学試験の合否発表のような、そんな感じです。
 約1ヶ月間、この最優秀賞を目指して、学級でのそれぞれの挑戦があり、対立や喜びがあり、悩みや苦しみがあったと思います。でも、そんな時間がこの発表後には愛おしく思われるようになってほしいなと思います。
 他にも、アルミ缶アート吹奏楽の演奏や合唱の発表、美術部の作品展示、美術の授業での作品、各実行委員会の準備どれをとっても、作り上げる過程では、それに取り組んだ人にしか分からない苦労があったと思います。
 それを乗り越えて、第34回高森祭がこんなにも感動的になったのだと思います。
 合唱コンクールが終わって、それぞれの学級の日常が戻ってきたと思います。以前の学級と何か変わったところはないでしょうか。ある学級通信には「特に変わる必要はない。良いときも悪いときもあるものだ」と書かれていました。確かにそうだと思いました。でも目に見える形の変化ではなく、何かもっと心の奥深くで感じるもの。そんな気持ちの変化はありませんか。
 そう言えば、高森祭が終わった後の西門で下校の立哨をしている時、通りすがりの3年生の生徒に「終わっちゃたね!と声をかけたら、今度は受験勉強だ!!」と話していました。もう気持ちを切り替えていました。
 この高森祭までの挑戦は終わりました。一つの挑戦の終わりは、新しい挑戦の始まりです。たくさんの感動をもらったり、与えたりして、ちょっと成長した高中生一人一人の新しいスタートをきりましょう。